普段のジョギングで使っているシューズが、だいぶ擦れてきたので、買い替えることにしました。
2025年以来、トレイルランニングシューズで愛用しているアルトラ社の製品から、今回は2種類に絞って選ぶことにしました。
TORIN 9とTORIN STです。
店舗で実際に試着してみました。
TORIN 9は、接地した感覚が、そのまま足裏に直接伝わってくるようなシューズでした。
一方、TORIN STには「ガイドレール」という、足首の不要な捻りを抑えるための機能がついています。
TORIN STを履いて、その場で足踏みをしてみました。
すると、一歩一歩、安定してお尻に体重が乗ってくるような感覚があります。
「これがガイドレールの機能か」
そう思うほど、安定していて気持ちがいいのです。
ところが、そこで少し迷いが生じました。
「靴の力を借りて安定性をつくってしまったら、自分自身で身体を補正する力が育たなくなるのではないか?」
これは、以前から私が時々気にしていることでもあります。
外部の機能に頼ることで、本来、自分自身が持っている機能を使わなくなる。
便利なものに頼ることで、自分の力が衰えてしまう。
そういうことは、身体に限らず、生活のさまざまな場面で起こり得ます。
では、何でも自分の力だけでやればいいのでしょうか。
そう単純でもありません。
私の場合、1回のランニングで20kmを超えることも珍しくありません。
20km、30km、あるいはそれ以上の距離を走っている間、ずっと自分の足の接地に注意を向け続けることなどできません。
実際、先週60km走った後には、足裏に若干の痛みが残りました。
おそらく、接地の際に踵の内側へ過剰な力が繰り返しかかっていたのだと思います。
そう考えると、長距離を走るという用途では、ある程度シューズの力を借りることにも意味があります。
結局、今回はTORIN STを購入することにしました。
自分の力を育てることと、外部の力を借りること。
どちらか一方が正しいわけではありません。
自分でできることは自分でやる。
けれど、自分だけでは難しいところでは、道具の力を借りる。
その境界をどこに置くのか。
シューズを選ぶだけでも、そんなことを考えてしまいます。
そういえば、私自身、日々、こうやって迷いながら生きています。
「これでいいのでしょうか」と考えたり、
「いや、こうした方がいいのではないか」と迷ったりします。
けれど、考えてみれば、それも悪くありません。
迷わずに一直線に進むことだけが、自分らしい生き方ではありません。
迷いながら、その時々の事実を見て、考えて、選んでいく。
そして、また走ってみます。
私も、日々、迷いながら生きているのです。
でもまた、それが、自分らしくて、面白いのです。

コメント