人間・社会

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「私」は生活のための道具である

「自分とは何か」「このままでよいのか」「どう生きるべきなのか」こうした問いを、私たちはしばしば抱えます。もちろん、それ自体は悪いことではありません。むしろ、真剣に生きようとする人ほど、そうした問いに向き合うものです。しかし、ときにその問いが...
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がんばれる日も、がんばれない日もある

私は時々、「誰もがその時に必要なだけ頑張ればよい社会になったらいいのに」と思うことがあります。私たちの社会には、「健康な人は頑張るべき」という前提があるように感じます。仕事で疲れていても、接客業であれば笑顔を求められることがあります。人を支...
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「YESかNOか」だけでは答えられない

「日本人はNOと言えない」そんな指摘を耳にすることがあります。確かに欧米文化では、自分の意見や立場を明確に表明することが重視される傾向があります。一方、日本人は曖昧な表現を好み、はっきり答えないと言われることがあります。しかし、本当にそれは...
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「少し怒られておく」という余裕の作り方

余裕がなくなっている時ほど、人は「自分の計画を崩したくない」と思いやすくなります。時間に余裕がない時。お金に余裕がない時。体力や気力が減っている時。そんな時ほど、「これ以上無駄にしたくない」という思いが強くなり、自分の中の「こうあるべき」が...
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「未熟さ」を持ち運べるということ

人間とAIの違いについては、さまざまに語られています。体があるかどうか、個体としての死があるかどうか――そうした違いは確かに大きいものです。けれども、日々の臨床や生活の中で感じるのは、もう少し別のところにある違いです。それは、「未熟な状態か...
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戦争をなくすために、私たちができること

最近、毎朝、ラジオから戦争のニュースが流れてきます。そのたびに、気持ちが沈みます。遠い国の出来事のようで、どこか無関係ではいられない。そんな感覚があります。戦争をなくす方法について語る前に、私たちがあまり直視したがらない事実があるように思い...
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社会の決まりと、どう付き合うか

多くの人は、中学や高校の頃に「校則」と付き合った経験があると思います。制服の着方、髪型、靴下の色。今振り返ると、「そこまで決めなくてもいいのでは」と思うような細かい決まりもありました。皆さんは、そのときどうしていたでしょうか。きちんと守って...
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正しさを握りしめる前に

ときどき、診療の場で考えさせられることがあります。自分にとって不都合な出来事や、不快な場面に出会ったとき、私たちは自然と「何かがおかしい」「あの人が間違っているのではないか」と感じます。そして、自分が正しい理由を探し始めます。これは決して悪...
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足場が揺れる場所で、自由は育つ

私たちは、正解があると安心します。迷わずに済み、足場が安定するからです。けれども、自分の意志で自分の人生を生きていると感じられるのは、足場が揺れているときではないでしょうか。どちらかに決めきれない。簡単に答えが出ない。その不安定さの中で、そ...
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無駄を削りすぎた社会で、心はどこへ行くのか(2)

意味を求めすぎる社会で、人は生きづらくなる意味のないこと、役に立たないことが、次々と排除されていく世の中。その中で生きる人間もまた、過剰に「意味」や「役に立つこと」を求められるようになっていきます。自分は生きている意味があるのだろうか。社会...
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