森田療法

第43回森田療法学会を終えて

第43回森田療法学会が終わりました。今回は、これまで私自身の臨床感覚に大きな影響を与えてくれた「森田の家」や「瞑想箱庭療法」に関する演題がなく、個人的には少し物足りなさも感じました。その中で、今回もっとも印象に残ったのが、南昌廣先生によるA...
森田療法

第43回森田療法学会で発表します

第43回森田療法学会にやってきました。今年は東京での開催です。私の発表は、明日9月20日(日)の午後です。ただ、台風が近づいています。交通機関にも影響が出そうなので、聴きに来てくださる方も、いつもより少なくなるかもしれません。せっかくの東京...
森田療法

目の前の体験を、そのまま感じる

目の前で起きていることを、そのまま感じる。そして、その体験に沿って自然に動いていく。それが、森田療法を身につけた先にある姿の一つなのだと思います。当たり前のことのようですが、これが案外難しい。なぜなら、私たち人間は、物事をカテゴリー化するか...
日常

大いなる体験の、その先へ―HOTAKA 138kmを終えて

HOTAKA 138km完走の翌日、足の状態を確認してみました。長時間にわたって泥水の中を進んだためか、両足の足底には靴ずれができ、かなり腫れていました。本日は腫れも引いてきているので、今回は医療機関を受診せず、自分の身体の回復力に任せてみ...
日常

日が出るまでの辛抱

9月12日(土)午前4時にスタートしたレースは、翌13日(日)12時42分、無事にフィニッシュしました。スタートからゴールまで、32時間を超える長い旅でした。今回、最も苦しかったのは、深夜0時から1時頃、林道を下っていた時です。眠くて、眠く...
精神医学・精神医療

シンポジウム「社会に発信する精神科診断はいかにあるべきか」

2026年6月に開催された第122回日本精神神経学会学術総会のオンライン視聴期間なので、時間を見つけて少しずつ講演を視聴しています。その中で、今回は一つご紹介したいと思います。「社会に発信する精神科診断はいかにあるべきか」というシンポジウム...
運動

準備はする、あとは走ってみなければ分からない

トレイルランニングのレースには、「必携品」というものがあります。レインウェア上下、防寒ウェア、応急処置用のセット、ヘッドライト2セット、モバイルバッテリー、水分、補給食などです。レース中に検問があり、そこで必携品を携帯していないことが分かる...
仁泉堂医院

医者になりたくなかった私が、精神科医になった理由

仁泉堂ブログ「あるがままを生きる」が、400回を迎えました。2024年9月7日に最初の記事を投稿してから、ちょうど2年。最初は毎日更新していましたが、同年11月から2日に1回の更新に切り替えました。その結果、偶然にも「400回」と「2周年」...
日常

靴に頼るか、自分の力を育てるか

普段のジョギングで使っているシューズが、だいぶ擦れてきたので、買い替えることにしました。2025年以来、トレイルランニングシューズで愛用しているアルトラ社の製品から、今回は2種類に絞って選ぶことにしました。TORIN 9とTORIN STで...
仁泉堂医院

サイコセラピー(心理療法)とは、自由な場をつくること

最近、サイコセラピーとは何なのかを、あらためて考えています。心理療法には、さまざまな技法があります。認知行動療法には認知再構成や行動実験があり、精神分析には解釈があり、森田療法には「あるがまま」の態度や作業があります。それぞれに理論があり、...
仁泉堂医院

医者になりたくなかった私が、精神科医になった理由

仁泉堂ブログ「あるがままを生きる」が、400回を迎えました。2024年9月7日に最初の記事を投稿してから、ちょうど2年。最初は毎日更新していましたが、同年11月から2日に1回の更新に切り替えました。その結果、偶然にも「400回」と「2周年」...
仁泉堂医院

サイコセラピー(心理療法)とは、自由な場をつくること

最近、サイコセラピーとは何なのかを、あらためて考えています。心理療法には、さまざまな技法があります。認知行動療法には認知再構成や行動実験があり、精神分析には解釈があり、森田療法には「あるがまま」の態度や作業があります。それぞれに理論があり、...
仁泉堂医院

神経質性格の人が不安・恐怖・苦悩から脱するコツ

森田療法では、「よりよく生きたい」「もっと健康でありたい」「人とうまく付き合いたい」「何かを成し遂げたい」といった、人間が本来持っている欲望を「生の欲望」と考えます。この生の欲望は、私たちが行動を起こす原動力になります。一方で、思うようにな...
仁泉堂医院

第3回森田療法勉強会を開催しました

8月11日に、第3回森田療法勉強会を開催しました。仁泉堂の広さや駐車場の台数、そして参加者同士の会話が活発になる人数を考え、1回の定員は6名としています。これまで、参加を希望されながら参加できなかった方もいたため、今回は午前と午後の2回に分...
仁泉堂医院

「あるがまま」は、体験してみないとわからない

最近、行動課題(宿題)に取り組むことで、森田療法のいう「あるがまま」の態度を体験し、これまでよりも楽な、自分らしい生き方に少しずつ馴染んできている患者さんが増えてきました。仁泉堂で行っている行動課題は、診察室での対話を通して、その人に合わせ...
仁泉堂医院

次は、どんなイベントが生まれるだろう

これまで仁泉堂では、屋外清掃、お散歩、将棋大会、勉強会など、さまざまなイベントを開催してきました。そのアイデアは、診察室で患者さんとの対話から生まれることもあれば、イベント参加者同士の何気ない会話の中から育っていくこともあります。先日、「音...
仁泉堂医院

働かせてもらっている

ある患者さんが、お子さんの反抗期について話してくださいました。その流れで、「ご自身の反抗期は、どんな感じでしたか」と尋ねると、その方は少し考えながら、生い立ちを語ってくれました。両親は仕事で家を空けることが多く、自分は祖母に育ててもらったと...
仁泉堂医院

治療の場を育てる職人でありたい

ガイド付きのハイキングツアーを思い浮かべてみてください。参加者は「とても楽しかった」「また来たい」と満足して帰っていきます。では、何がその体験を豊かなものにしたのでしょうか。もちろん、ガイドさんの存在は欠かせません。しかし、本当に人を魅了し...
仁泉堂医院

「頑張らなくていい」が届かないとき

仕事や家事、勉強などに一生懸命取り組んでいる人を見て、「そんなに頑張らなくていいよ」と声をかけることがあります。相手を気遣う、やさしい言葉ですし、その気持ち自体はとても大切なものです。しかし実際には、「頑張りすぎているな」「少し無理をしてい...
仁泉堂医院

単一品種のコーヒーを味わうには

先日、コーヒー好きの患者さんに、以前から抱いていた疑問をお話ししました。その方は、私がコーヒー好きであることもよくご存じです。私は時々、単一品種豆のコーヒーを飲みます。しかし、そのたびに「やっぱりコーヒーはブレンドの方が美味しいな」と感じて...
日常

大いなる体験の、その先へ―HOTAKA 138kmを終えて

HOTAKA 138km完走の翌日、足の状態を確認してみました。長時間にわたって泥水の中を進んだためか、両足の足底には靴ずれができ、かなり腫れていました。本日は腫れも引いてきているので、今回は医療機関を受診せず、自分の身体の回復力に任せてみ...
日常

日が出るまでの辛抱

9月12日(土)午前4時にスタートしたレースは、翌13日(日)12時42分、無事にフィニッシュしました。スタートからゴールまで、32時間を超える長い旅でした。今回、最も苦しかったのは、深夜0時から1時頃、林道を下っていた時です。眠くて、眠く...
日常

靴に頼るか、自分の力を育てるか

普段のジョギングで使っているシューズが、だいぶ擦れてきたので、買い替えることにしました。2025年以来、トレイルランニングシューズで愛用しているアルトラ社の製品から、今回は2種類に絞って選ぶことにしました。TORIN 9とTORIN STで...
日常

34時間の先にあるもの

来る9月12日、上州武尊スカイビュートレイル138kmに出走します。距離138km、累積標高差は8,017m。2024年にはボランティアとして大会をサポートし、2025年には77kmのコースを完走しました。そうした経験を重ねたうえで、今年は...
日常

四半世紀ぶりの再会に、仲間たちからもらった力

昨日、医学部同期の同窓会に出席しました。卒業してから四半世紀。久しぶりに会った仲間たちは、それぞれの場所で、それぞれの人生を積み重ねていました。確かな技術をより多くの人に届けるために医院を展開している人。世界で初めてとなる技術を生み出してい...
日常

無理に応じられる身体をつくる

昨日は、チーム練習で赤城山・大沼の周りを走りました。1周5kmのコースを、4〜6周走る練習です。今回もA〜Dのチームに分かれてスタートしました。今月は、あえて無理をしてAチームを選んでいます。来月に控えているHOTAKA138kmに向けて、...
日常

武尊山試走会で感じた、9月への手応え

週末、川場・片品地域にある武尊山で開催された試走会に参加してきました。今回走ったのは約25kmの区間です。9月のレース本番では138kmを走ることになるため、ごく一部に過ぎません。それでも昨年も試走会に参加したことで、コースのイメージを持っ...
日常

久しぶりの水沢山

宿直明けで帰宅しました。先週は赤城山トレイルランニングレースに出場し、その後も大和練のポイント練習をこなしてきました。疲労は少しずつ蓄積していますが、今の課題として最も不足を感じているのは、やはり山での練習です。昼を過ぎていましたが、水沢山...
日常

赤城山を走り終えて

7月26日(日)、赤城山トレイルランニングレースに出走しました。5月末に膝の靱帯を損傷して以来、自重トレーニングとロードランニングを中心にリハビリを続けてきました。しかし、水沢山での本格的なトレイル練習を再開する機会はないまま、本番を迎える...
日常

充実し過ぎても眠れない

第2回仁泉堂将棋大会の日は、朝6時30分頃に起床しました。出発まで少し時間があったので、以前から気になっていた庭の芝刈りをすることにしました。トレーニングの予定や天候を理由に、つい先延ばしにしていた作業です。不思議なことに、予定のない日より...
森田療法

第43回森田療法学会を終えて

第43回森田療法学会が終わりました。今回は、これまで私自身の臨床感覚に大きな影響を与えてくれた「森田の家」や「瞑想箱庭療法」に関する演題がなく、個人的には少し物足りなさも感じました。その中で、今回もっとも印象に残ったのが、南昌廣先生によるA...
森田療法

第43回森田療法学会で発表します

第43回森田療法学会にやってきました。今年は東京での開催です。私の発表は、明日9月20日(日)の午後です。ただ、台風が近づいています。交通機関にも影響が出そうなので、聴きに来てくださる方も、いつもより少なくなるかもしれません。せっかくの東京...
森田療法

目の前の体験を、そのまま感じる

目の前で起きていることを、そのまま感じる。そして、その体験に沿って自然に動いていく。それが、森田療法を身につけた先にある姿の一つなのだと思います。当たり前のことのようですが、これが案外難しい。なぜなら、私たち人間は、物事をカテゴリー化するか...
仁泉堂医院

サイコセラピー(心理療法)とは、自由な場をつくること

最近、サイコセラピーとは何なのかを、あらためて考えています。心理療法には、さまざまな技法があります。認知行動療法には認知再構成や行動実験があり、精神分析には解釈があり、森田療法には「あるがまま」の態度や作業があります。それぞれに理論があり、...
仁泉堂医院

神経質性格の人が不安・恐怖・苦悩から脱するコツ

森田療法では、「よりよく生きたい」「もっと健康でありたい」「人とうまく付き合いたい」「何かを成し遂げたい」といった、人間が本来持っている欲望を「生の欲望」と考えます。この生の欲望は、私たちが行動を起こす原動力になります。一方で、思うようにな...
森田療法

森田療法の言葉に、とらわれない

森田療法には、印象的な言葉がたくさんあります。「あるがまま」「目的本位」「生の欲望」「恐怖突入」「純な心」どれも森田療法を理解するうえで大切な言葉です。しかし、森田療法について考えたり、実践したりしているうちに、私は最近、森田療法の言葉その...
森田療法

「牛に引かれて善光寺参り」―家族と共に歩む、あるがままへの道

昨日、メンタルヘルス岡本記念財団からお招きいただき、ビデオ講演の収録をしてきました。メンタルヘルス岡本記念財団は、森田療法をはじめとするさまざまな精神療法について、助成活動や普及・啓発活動を行っている財団です。私はこれまで、臨床と研究のテー...
森田療法

学習が体験に先行するとき

子どもは、体験することで世界を広げていきます。「触ってみたら熱かった」「やってみたら、できた」「怖かったけれど、やってみたら大丈夫だった」そんな一つひとつの体験を通して、少しずつ世界について学んでいきます。体験して、学ぶ。そして、学んだこと...
森田療法

体験から始まる森田療法③ 「これまでの物語」から、「これからの体験」へ

多くの心理療法・精神療法では、その人のこれまでの体験を語ることが大切にされます。「これまで、どんなことがあったのか」「そのとき、何を感じたのか」「それによって、どんな考え方をするようになったのか」そうしたことを言葉にして、自分自身の物語を整...
森田療法

体験から始まる森田療法② 「体験的事実」は、記憶しておく必要がない

私は、自転車に乗ることがきっとできるはずです。最後に自転車に乗ったのは、もう5年以上前のことになります。いつ、どこで乗ったのか、はっきりとは覚えていません。では、今、自転車に乗れるでしょうか。おそらく乗れると思います。もちろん、少し久しぶり...
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