仁泉堂医院

「頑張らなくていい」が届かないとき

仕事や家事、勉強などに一生懸命取り組んでいる人を見て、「そんなに頑張らなくていいよ」と声をかけることがあります。相手を気遣う、やさしい言葉ですし、その気持ち自体はとても大切なものです。しかし実際には、「頑張りすぎているな」「少し無理をしてい...
森田療法

「学校に行かない理由」を探すより、「学校に行きたい理由」を増やす

私は教育支援委員や学校医として、学校に通うことが難しくなった児童について相談を受ける機会があります。私自身もかつては一人の児童でした。振り返ってみると、学校は毎日が楽しい場所だったわけではありません。今日は行きたいと思う日もあれば、今日は休...
仁泉堂医院

単一品種のコーヒーを味わうには

先日、コーヒー好きの患者さんに、以前から抱いていた疑問をお話ししました。その方は、私がコーヒー好きであることもよくご存じです。私は時々、単一品種豆のコーヒーを飲みます。しかし、そのたびに「やっぱりコーヒーはブレンドの方が美味しいな」と感じて...
仁泉堂医院

脱線はありません

私は診察室で、患者さんが日常生活の中の何気ない出来事を、ゆっくり丁寧に話してくださる時間をとても大切にしています。ある患者さんは、ご自身の好きな音楽について、生き生きと語ってくださいました。話し終えたあと、その方は少し申し訳なさそうに、「す...
森田療法

ラベルは使う、ラベルに使われない

私たちは、生きていく中で、さまざまな「ラベル」を身につけます。私はこれまで、精神科医、父親、夫、親にとっての子ども……。そんな多くのラベルを持ちながら生きてきました。ラベルは、自分がどこに属しているのかを教えてくれます。社会の中で役割を与え...
日常

梅雨時の過ごし方

梅雨の影響でしょうか、最近疲れやすさを感じます。もちろん、原因は天候だけではないのでしょう。右膝の故障もあり、思うように体を動かせないことが、気力にも少なからず影響しているように感じます。昨年は梅雨明けが例年より早く、6月下旬には調子が上向...
人間・社会

「私」は生活のための道具である

「自分とは何か」「このままでよいのか」「どう生きるべきなのか」こうした問いを、私たちはしばしば抱えます。もちろん、それ自体は悪いことではありません。むしろ、真剣に生きようとする人ほど、そうした問いに向き合うものです。しかし、ときにその問いが...
仁泉堂医院

理由を探しすぎない

人間の行動は、迷いの中で決められています。例えば、トレイルランニングの練習で山へ行く予定を立てていた日に雨が降ったとします。予定通り行くか、それとも中止するか。その判断には、次のレースの日程、現在の体調、仕事の都合、振り替えられる日があるか...
森田療法

すぐに決めない力

先日のセブンズラグビーで右膝を傷めてしまいました。しばらくは思うように走れず、不自由な日々を送っています。そんな中で、ラグビーから学んだことを一つ思い出しました。ラグビーでは、ディフェンスに回っていると、自チームの人数が足りなくなる場面があ...
日常

膝の痛みが教えてくれたこと

今朝は、梅雨の晴れ間のランニング日和でした。この1週間は、負傷した内側側副靱帯(膝の内側で太ももと脛の骨をつなぐ靱帯)の回復を優先しながら、リハビリ目的で少しずつ走行距離を伸ばしてきました。本来であれば、舗装路を真っ直ぐ走るだけなら、治療中...
仁泉堂医院

「頑張らなくていい」が届かないとき

仕事や家事、勉強などに一生懸命取り組んでいる人を見て、「そんなに頑張らなくていいよ」と声をかけることがあります。相手を気遣う、やさしい言葉ですし、その気持ち自体はとても大切なものです。しかし実際には、「頑張りすぎているな」「少し無理をしてい...
仁泉堂医院

単一品種のコーヒーを味わうには

先日、コーヒー好きの患者さんに、以前から抱いていた疑問をお話ししました。その方は、私がコーヒー好きであることもよくご存じです。私は時々、単一品種豆のコーヒーを飲みます。しかし、そのたびに「やっぱりコーヒーはブレンドの方が美味しいな」と感じて...
仁泉堂医院

脱線はありません

私は診察室で、患者さんが日常生活の中の何気ない出来事を、ゆっくり丁寧に話してくださる時間をとても大切にしています。ある患者さんは、ご自身の好きな音楽について、生き生きと語ってくださいました。話し終えたあと、その方は少し申し訳なさそうに、「す...
仁泉堂医院

理由を探しすぎない

人間の行動は、迷いの中で決められています。例えば、トレイルランニングの練習で山へ行く予定を立てていた日に雨が降ったとします。予定通り行くか、それとも中止するか。その判断には、次のレースの日程、現在の体調、仕事の都合、振り替えられる日があるか...
仁泉堂医院

忘れていた行動の選択肢を取り戻す

仕事に追われ、疲れ切ってしまい、「何か新しいことを始めようという気力が湧かない」と話す私と同世代の患者さんがいました。そこで私は、「もし疲れ切っていなかったら、何をしてみたいですか?」と尋ねてみました。しばらく考えた後、その方はこう答えまし...
仁泉堂医院

百人一首に学ぶ、感情を語る言葉の豊かさ

私が中学生の頃、国語の授業で百人一首を学びました。高校時代には校内のかるた大会で準優勝したこともあり、百人一首は私にとって身近な存在です。今では数首しか暗記していませんが、先日、患者さんのお子さんがかるた部に所属しているという話をきっかけに...
仁泉堂医院

変化と正解のあいだで

先日、仁泉堂将棋大会の運営を手伝ってくださっている患者さんと話をしていて、興味深い気づきがありました。その方は最近、「自分の得意なことと苦手なことは何か」と尋ねられる機会があったそうです。その流れで、以前は数独にかなり没頭していた時期がある...
仁泉堂医院

新しい視点が生まれる場

私が2日に一度のペースで記事を書き続けられるのは、仁泉堂での対話が、私に新しい発見をもたらすからです。ある患者さんが、職場でも家でも騒音に悩まされていました。「どこか別の静かな場所を探してみてはどうでしょうか」そうお伝えして、その日の診察は...
仁泉堂医院

おさんぽ会を開催

4月29日(昭和の日)に、仁泉堂の「おさんぽ会」を開催しました。今回は欠席の方もいましたが、私を含めて5人で、私の母校である 群馬大学 周辺をゆっくり散歩しました。道を歩きながら、学生時代の思い出をたどっていると、水路のそばで参加者のお一人...
仁泉堂医院

黒いピースも、人生の一部かもしれません

ある患者さんとの対話の中で、今も印象に残っているやり取りがあります。その方が、ふとこんな言葉を口にされました。「生活のひとつひとつの体験は、パズルのピースのようなものだと思うんです」その瞬間、私の頭の中には一枚の黒いピースが浮かびました。見...
仁泉堂医院

単一品種のコーヒーを味わうには

先日、コーヒー好きの患者さんに、以前から抱いていた疑問をお話ししました。その方は、私がコーヒー好きであることもよくご存じです。私は時々、単一品種豆のコーヒーを飲みます。しかし、そのたびに「やっぱりコーヒーはブレンドの方が美味しいな」と感じて...
日常

梅雨時の過ごし方

梅雨の影響でしょうか、最近疲れやすさを感じます。もちろん、原因は天候だけではないのでしょう。右膝の故障もあり、思うように体を動かせないことが、気力にも少なからず影響しているように感じます。昨年は梅雨明けが例年より早く、6月下旬には調子が上向...
日常

膝の痛みが教えてくれたこと

今朝は、梅雨の晴れ間のランニング日和でした。この1週間は、負傷した内側側副靱帯(膝の内側で太ももと脛の骨をつなぐ靱帯)の回復を優先しながら、リハビリ目的で少しずつ走行距離を伸ばしてきました。本来であれば、舗装路を真っ直ぐ走るだけなら、治療中...
仁泉堂医院

忘れていた行動の選択肢を取り戻す

仕事に追われ、疲れ切ってしまい、「何か新しいことを始めようという気力が湧かない」と話す私と同世代の患者さんがいました。そこで私は、「もし疲れ切っていなかったら、何をしてみたいですか?」と尋ねてみました。しばらく考えた後、その方はこう答えまし...
日常

私の推し活

最近、子どもたちがバンドやアイドルの「推し活」をしているのを見て、私も何となく推し活なるものをしてみたくなりました。思い返してみると、私はこれまで一度もファンクラブというものに入ったことがありません。さて、自分には何か推せるものがあるだろう...
日常

走れない時間に動き始めたもの

5月31日に負傷した膝は、まだ安静が必要な状態で、散歩も再開できていません。週末に予定していた屋外清掃セラピーも中止することにしました。1日10km前後走ることが習慣になっていた身からすると、これはかなり大きな変化です。6月末に予定している...
日常

思い通りに走れない時間

先日、同窓のOBチームでセブンズラグビーの大会に参加しました。一回戦の試合中、不意の接触で膝を痛めてしまい、靱帯を損傷しました。靱帯損傷の応急処置は、安静と冷却です。残念でしたが、その後の試合はチームメイトに任せるしかありませんでした。今年...
日常

ゆっくり味わう

私は昔から、本を読むのがあまり速い方ではありません。頭の中に情景や意味がしっかり浮かぶまで、同じ数行を何度も読み返すことがあります。また、読み進めるうちに心に浮かんだ疑問を考え始め、その答えを探しているうちに、いつの間にか時間が過ぎてしまう...
日常

数字を追いかけて、脚が攣った日

本日、「八王子丘陵ファントレイル in OTA」24kmの部に出走しました。一昨年は11kmのショートコース、昨年からは24kmに挑戦しています。昨年のタイムは2時間52分。今回は「2時間40分切り」を目標にしていました。足首の不調は残って...
日常

月間300km走るということ

フルマラソンを3時間以内で走る、いわゆる「サブ3」。その目安として、「月間300km」という言葉を耳にすることがあります。私自身も、かつてその数字を目標にして走っていた時期がありました。けれど、実際にやってみると、思うようにはいきません。ポ...
仁泉堂医院

「頑張らなくていい」が届かないとき

仕事や家事、勉強などに一生懸命取り組んでいる人を見て、「そんなに頑張らなくていいよ」と声をかけることがあります。相手を気遣う、やさしい言葉ですし、その気持ち自体はとても大切なものです。しかし実際には、「頑張りすぎているな」「少し無理をしてい...
森田療法

「学校に行かない理由」を探すより、「学校に行きたい理由」を増やす

私は教育支援委員や学校医として、学校に通うことが難しくなった児童について相談を受ける機会があります。私自身もかつては一人の児童でした。振り返ってみると、学校は毎日が楽しい場所だったわけではありません。今日は行きたいと思う日もあれば、今日は休...
仁泉堂医院

脱線はありません

私は診察室で、患者さんが日常生活の中の何気ない出来事を、ゆっくり丁寧に話してくださる時間をとても大切にしています。ある患者さんは、ご自身の好きな音楽について、生き生きと語ってくださいました。話し終えたあと、その方は少し申し訳なさそうに、「す...
森田療法

ラベルは使う、ラベルに使われない

私たちは、生きていく中で、さまざまな「ラベル」を身につけます。私はこれまで、精神科医、父親、夫、親にとっての子ども……。そんな多くのラベルを持ちながら生きてきました。ラベルは、自分がどこに属しているのかを教えてくれます。社会の中で役割を与え...
日常

梅雨時の過ごし方

梅雨の影響でしょうか、最近疲れやすさを感じます。もちろん、原因は天候だけではないのでしょう。右膝の故障もあり、思うように体を動かせないことが、気力にも少なからず影響しているように感じます。昨年は梅雨明けが例年より早く、6月下旬には調子が上向...
人間・社会

「私」は生活のための道具である

「自分とは何か」「このままでよいのか」「どう生きるべきなのか」こうした問いを、私たちはしばしば抱えます。もちろん、それ自体は悪いことではありません。むしろ、真剣に生きようとする人ほど、そうした問いに向き合うものです。しかし、ときにその問いが...
仁泉堂医院

理由を探しすぎない

人間の行動は、迷いの中で決められています。例えば、トレイルランニングの練習で山へ行く予定を立てていた日に雨が降ったとします。予定通り行くか、それとも中止するか。その判断には、次のレースの日程、現在の体調、仕事の都合、振り替えられる日があるか...
森田療法

すぐに決めない力

先日のセブンズラグビーで右膝を傷めてしまいました。しばらくは思うように走れず、不自由な日々を送っています。そんな中で、ラグビーから学んだことを一つ思い出しました。ラグビーでは、ディフェンスに回っていると、自チームの人数が足りなくなる場面があ...
仁泉堂医院

忘れていた行動の選択肢を取り戻す

仕事に追われ、疲れ切ってしまい、「何か新しいことを始めようという気力が湧かない」と話す私と同世代の患者さんがいました。そこで私は、「もし疲れ切っていなかったら、何をしてみたいですか?」と尋ねてみました。しばらく考えた後、その方はこう答えまし...
森田療法

身体からのメッセージに耳を傾ける

「明日は大事な仕事があるのに眠れない」「絶対に休めないのに頭が痛い」このような悩みを抱えて医療機関を受診される方は少なくありません。そして、多くの方が「何とか症状を消して、予定どおり動けるようにしてほしい」と考えています。しかし、私は少し違...
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