森田療法 「あの人が悪い」「職場が合わない」の前に 人は、ひとつの性格だけでできているわけではありません。人に気を遣ってしまう人の中にも、「本当は自分の思いを通したい」という気持ちがあります。真面目で働き者の人の中にも、「今日は休みたい」「怠けたい」という願望があります。どちらか一方だけが存... 2026.05.22 森田療法
精神医学・精神医療 ストレスを「避けるもの」とだけ考えていませんか 「ストレス」という言葉は、日常の中でとても気軽に使われています。しかし、その現代的な使われ方には、少し気になる偏りがあります。不快なものだけがストレスなのか私たちはつい、「嫌なこと」「つらいこと」だけをストレスと呼びがちです。けれど、例えば... 2026.05.20 精神医学・精神医療
人間・社会 「未熟さ」を持ち運べるということ 人間とAIの違いについては、さまざまに語られています。体があるかどうか、個体としての死があるかどうか――そうした違いは確かに大きいものです。けれども、日々の臨床や生活の中で感じるのは、もう少し別のところにある違いです。それは、「未熟な状態か... 2026.05.18 人間・社会
日常 月間300km走るということ フルマラソンを3時間以内で走る、いわゆる「サブ3」。その目安として、「月間300km」という言葉を耳にすることがあります。私自身も、かつてその数字を目標にして走っていた時期がありました。けれど、実際にやってみると、思うようにはいきません。ポ... 2026.05.16 日常運動
仁泉堂医院 新しい視点が生まれる場 私が2日に一度のペースで記事を書き続けられるのは、仁泉堂での対話が、私に新しい発見をもたらすからです。ある患者さんが、職場でも家でも騒音に悩まされていました。「どこか別の静かな場所を探してみてはどうでしょうか」そうお伝えして、その日の診察は... 2026.05.14 仁泉堂医院
日常 目を逸らさないだけで 植物たちが元気になる季節がやってきました。昨年、私は、家の庭を放置しすぎてしまいました。その結果、猫に糞をされたり、アシナガバチに巣を作られたりと、なかなか痛い目に遭いました。冬の間にある程度は整えましたが、思っていた以上に重労働でした。今... 2026.05.12 日常
文学・芸術 (短編)声をかけなかった旅人 ある森に、鳥たちの一族が暮らしていました。高い木々の間を自由に飛び回り、風を読み、空を渡ることを誇りとして生きていました。その一族の中で、一人だけ、羽を持たない人間の子どもが育てられていました。その子は、鳥たちに大切にされていました。食べ物... 2026.05.10 文学・芸術
仁泉堂医院 おさんぽ会を開催 4月29日(昭和の日)に、仁泉堂の「おさんぽ会」を開催しました。今回は欠席の方もいましたが、私を含めて5人で、私の母校である 群馬大学 周辺をゆっくり散歩しました。道を歩きながら、学生時代の思い出をたどっていると、水路のそばで参加者のお一人... 2026.05.08 仁泉堂医院森田療法
文学・芸術 (短編)終わらない食卓 私は、眠っているあいだにどこかへ連れてこられたらしい。それ以前の記憶は、霧がかかったように曖昧で、ほとんど思い出せない。気がつくと、見知らぬ部屋の中にいた。白い壁、窓のない静かな空間。そして、正面の壁に一枚の紙が貼られている。「テーブルの上... 2026.05.06 文学・芸術
日常 激坂の中で見えてくるもの 昨日、週末の練習会で桐生水道山の通称「激坂」に挑みました。1本およそ900m、平均斜度10%の登りを、5本×2セット。走っている最中は、余裕などほとんどありません。姿勢を保つこと、呼吸を崩さないことに意識を向けながら、ただ一歩ずつ前に進む。... 2026.05.04 日常運動
仁泉堂医院 新しい視点が生まれる場 私が2日に一度のペースで記事を書き続けられるのは、仁泉堂での対話が、私に新しい発見をもたらすからです。ある患者さんが、職場でも家でも騒音に悩まされていました。「どこか別の静かな場所を探してみてはどうでしょうか」そうお伝えして、その日の診察は... 2026.05.14 仁泉堂医院
仁泉堂医院 おさんぽ会を開催 4月29日(昭和の日)に、仁泉堂の「おさんぽ会」を開催しました。今回は欠席の方もいましたが、私を含めて5人で、私の母校である 群馬大学 周辺をゆっくり散歩しました。道を歩きながら、学生時代の思い出をたどっていると、水路のそばで参加者のお一人... 2026.05.08 仁泉堂医院森田療法
仁泉堂医院 黒いピースも、人生の一部かもしれません ある患者さんとの対話の中で、今も印象に残っているやり取りがあります。その方が、ふとこんな言葉を口にされました。「生活のひとつひとつの体験は、パズルのピースのようなものだと思うんです」その瞬間、私の頭の中には一枚の黒いピースが浮かびました。見... 2026.04.24 仁泉堂医院
仁泉堂医院 同じ立方体、違うかたち ― 個別性と学びのあいだで 立方体の展開図は、全部で11種類あります。そのうちのいくつかを、実際に描いてみました(写真)。同じ立方体でも、ここまで形が違う。頭では理解していても、改めて並べてみると興味深いものです。ある小学生のJ君が、先生から「展開図を描いて、立方体を... 2026.04.12 仁泉堂医院精神医学・精神医療
仁泉堂医院 その不調、本当に“治らないもの”ですか?―神経症と精神病の違い 過敏性腸症候群、心因性頻尿症、赤面症、確認強迫、強迫観念、予期不安、抑うつ状態など――実は、治療可能な心身の不調は数多く存在します。しかしながら、現在の精神医療は、それらを「治す」方向に十分に向き合えているでしょうか。初期の段階から薬物療法... 2026.04.08 仁泉堂医院精神医学・精神医療
仁泉堂医院 切磋琢磨するということ 週末、私が参加しているトレイルランニングの練習会が2期目を迎え、新しい仲間が加わりました。大和コーチは、昨年に続いて「切磋琢磨していってほしい」という言葉を強調していました。その言葉を聞きながら、改めて感じたことがあります。練習会は、何かを... 2026.04.06 仁泉堂医院日常
仁泉堂医院 外来森田療法に活かすオープンダイアローグの視点― 不確実なまま関わり、不確実なまま動く ― 外来で患者さんと向き合っていると、よくこんな言葉に出会います。「私はみんなから仲間外れにされている」「教員の接し方のせいで、子どもが引きこもった」「病気でもないのに、できないのは許されない」「仕事をサボってはいけない」「自分より給料が高い人... 2026.04.02 仁泉堂医院森田療法
仁泉堂医院 心のトレーニングは「整えていくもの」 トレイルランニングのトレーニングを始めて、約2年が経ちました。1年目はほとんど自己流。2年目からはチームに所属し、練習方法を学びながら、仲間と切磋琢磨する時間が増えました。その中で感じている成長は、大きく2つあります。1.「ちょうど良い負荷... 2026.03.31 仁泉堂医院
仁泉堂医院 イベント情報の発信について これまで当院では、屋外清掃セラピーや森田療法の勉強会、将棋大会など、さまざまなイベントを企画してきました。こうした取り組みを通じて感じているのは、「通院中かどうか」に関わらず、つながりを持ち続けたいというニーズがあるということです。実際に、... 2026.03.25 仁泉堂医院森田療法
仁泉堂医院 第一回 仁泉堂将棋大会 実施録 最近、診察中に将棋の話題になり、「仁泉堂で将棋大会をやってみよう」ということになりました。開催日を決めたところ、私を含めて6人が集まり、第一回の大会を行うことになりました。チーム戦からスタート開始時刻に集まった4人で、まずはチーム戦を行いま... 2026.03.21 仁泉堂医院
日常 月間300km走るということ フルマラソンを3時間以内で走る、いわゆる「サブ3」。その目安として、「月間300km」という言葉を耳にすることがあります。私自身も、かつてその数字を目標にして走っていた時期がありました。けれど、実際にやってみると、思うようにはいきません。ポ... 2026.05.16 日常運動
日常 目を逸らさないだけで 植物たちが元気になる季節がやってきました。昨年、私は、家の庭を放置しすぎてしまいました。その結果、猫に糞をされたり、アシナガバチに巣を作られたりと、なかなか痛い目に遭いました。冬の間にある程度は整えましたが、思っていた以上に重労働でした。今... 2026.05.12 日常
日常 激坂の中で見えてくるもの 昨日、週末の練習会で桐生水道山の通称「激坂」に挑みました。1本およそ900m、平均斜度10%の登りを、5本×2セット。走っている最中は、余裕などほとんどありません。姿勢を保つこと、呼吸を崩さないことに意識を向けながら、ただ一歩ずつ前に進む。... 2026.05.04 日常運動
日常 からだ(体)と仲良くなることから始まる変化 私たちの体は、特別に意識しなくても、ある程度は自ら成長し、日々を支えてくれています。栄養をとり、適度に体を動かし、しっかり休む――その基本を整えることが、健やかに過ごすうえで大切です。中には、より丁寧に体のメンテナンスをされている方もいらっ... 2026.04.28 日常運動
日常 自分との対話から生まれる診療 ふと気づくと、私は自分自身と対話をしている。たとえば山を走っているとき。呼吸は乱れていないだろうか、ペースは速すぎないだろうか。栄養や水分の補給は、今の身体にとってちょうどよいだろうか――。そんな問いを、自分に静かに投げかけ続けている。同じ... 2026.04.22 日常
日常 提案されたら、まずやってみる 本日、朝練で5000mタイムトライアルに参加し、これまでの自己記録を40秒以上更新する自己ベストを達成しました。土曜日は診療日であるため、これまでは週末練習会が土曜開催になる際には参加を見送っていました。今回、大和コーチから、「5000mの... 2026.04.18 日常
日常 繰り返すなかで、見えてくるもの 週末、水沢山へトレーニングに出かけました。今回はタイムトライアルではなく、登山口と山頂の間をできるだけ多く往復することを目的としました。ペースを変えながら、足の運び方を探りつつ、結果は4往復でした。走りの中で「これだ」と言えるような明確な発... 2026.04.14 日常運動
仁泉堂医院 切磋琢磨するということ 週末、私が参加しているトレイルランニングの練習会が2期目を迎え、新しい仲間が加わりました。大和コーチは、昨年に続いて「切磋琢磨していってほしい」という言葉を強調していました。その言葉を聞きながら、改めて感じたことがあります。練習会は、何かを... 2026.04.06 仁泉堂医院日常
日常 もどかしさの中で粘る|ハセツネ30Kで得た結果 3月29日(日)、東京・あきる野市を起点とするトレイルランニングレース「ハセツネ30K」に出場してきました。距離30km、累積標高差2000m。暫定成績は4時間50分、男子総合で230位前後(※公式結果未発表)でした。昨年9月の上州武尊山で... 2026.04.04 日常
日常 思い通りにいかないとき、どうするか|ハセツネ30Kに向けて 2026年のトレイルランニングシーズンが始まります。その最初のレースが、ハセツネ30Kです。本来は、このレースでしっかり結果を狙うつもりでした。順位としても、もう少し上を目指して準備してきました。状況は、いつも予定通りにはいかないところが、... 2026.03.29 日常運動
森田療法 「あの人が悪い」「職場が合わない」の前に 人は、ひとつの性格だけでできているわけではありません。人に気を遣ってしまう人の中にも、「本当は自分の思いを通したい」という気持ちがあります。真面目で働き者の人の中にも、「今日は休みたい」「怠けたい」という願望があります。どちらか一方だけが存... 2026.05.22 森田療法
仁泉堂医院 おさんぽ会を開催 4月29日(昭和の日)に、仁泉堂の「おさんぽ会」を開催しました。今回は欠席の方もいましたが、私を含めて5人で、私の母校である 群馬大学 周辺をゆっくり散歩しました。道を歩きながら、学生時代の思い出をたどっていると、水路のそばで参加者のお一人... 2026.05.08 仁泉堂医院森田療法
森田療法 「一度やってみる」と、体が教えてくれる 私はこれまで、群馬県外・県内のさまざまなトレイルランニングレースに出てきました。県内のレースでは、よく「試走」といって、本番前にコースを実際に走って体験しておくようにしています。最近になって、この「試走をする・しない」の違いを、自分の言葉で... 2026.04.30 森田療法運動
森田療法 劣勢の盤面から学ぶ ― リレー将棋と森田療法 3月20日に開催した仁泉堂将棋大会では、私にとって初めての経験となる「リレー将棋」を行いました。数人で交代しながら一局を指していく形式で、普段の将棋とはまた違った面白さがありました。その後、コンピュータ相手に将棋を指していて、自分の中に変化... 2026.04.26 森田療法
森田療法 描けない直線と、私たちの苦しみ あなたが「直線を描いてください」と言われたら、どうするでしょうか。多くの人は、定規のようなものを用意し、紙の上にまっすぐな線を引こうとするかもしれません。あるいは、できるだけ長く、できるだけ正確に描こうとするでしょう。けれども、数学でいう直... 2026.04.20 森田療法
森田療法 手放すことで心が軽くなる、ひとつの言葉 ブログ「あるがままを生きる」をお読みいただいている患者さんであっても、診察室での第一声や日記の中で、「良くないことがありました」「良くないイメージが浮かびました」「調子がよくない」といった表現を使ってしまう場面が、少なくありません。ご本人に... 2026.04.10 森田療法
仁泉堂医院 外来森田療法に活かすオープンダイアローグの視点― 不確実なまま関わり、不確実なまま動く ― 外来で患者さんと向き合っていると、よくこんな言葉に出会います。「私はみんなから仲間外れにされている」「教員の接し方のせいで、子どもが引きこもった」「病気でもないのに、できないのは許されない」「仕事をサボってはいけない」「自分より給料が高い人... 2026.04.02 仁泉堂医院森田療法
仁泉堂医院 イベント情報の発信について これまで当院では、屋外清掃セラピーや森田療法の勉強会、将棋大会など、さまざまなイベントを企画してきました。こうした取り組みを通じて感じているのは、「通院中かどうか」に関わらず、つながりを持ち続けたいというニーズがあるということです。実際に、... 2026.03.25 仁泉堂医院森田療法
仁泉堂医院 症状ではなく、生活を見る 「診断しない」という考え方私はときどき、「診断しない」という言葉を使うことがあります。ここで言う診断とは、症状の組み合わせによって分類される診断のことです。精神医学では、たとえば DSMや ICDといった基準がよく用いられます。これらは本来... 2026.03.15 仁泉堂医院森田療法精神医学・精神医療
森田療法 待つ力 人は、想定外の出来事が起きたとき、なんとかして「想定通りの状況」に戻そうとして、ついジタバタしてしまいます。しかし実際には、こちらが想定していたほうが不自然で、想定外に起きたことのほうが、むしろ自然な流れであることも少なくありません。そのよ... 2026.03.11 森田療法精神医学・精神医療