Dr. Jean

仁泉堂医院

脱線はありません

私は診察室で、患者さんが日常生活の中の何気ない出来事を、ゆっくり丁寧に話してくださる時間をとても大切にしています。ある患者さんは、ご自身の好きな音楽について、生き生きと語ってくださいました。話し終えたあと、その方は少し申し訳なさそうに、「す...
森田療法

ラベルは使う、ラベルに使われない

私たちは、生きていく中で、さまざまな「ラベル」を身につけます。私はこれまで、精神科医、父親、夫、親にとっての子ども……。そんな多くのラベルを持ちながら生きてきました。ラベルは、自分がどこに属しているのかを教えてくれます。社会の中で役割を与え...
日常

梅雨時の過ごし方

梅雨の影響でしょうか、最近疲れやすさを感じます。もちろん、原因は天候だけではないのでしょう。右膝の故障もあり、思うように体を動かせないことが、気力にも少なからず影響しているように感じます。昨年は梅雨明けが例年より早く、6月下旬には調子が上向...
人間・社会

「私」は生活のための道具である

「自分とは何か」「このままでよいのか」「どう生きるべきなのか」こうした問いを、私たちはしばしば抱えます。もちろん、それ自体は悪いことではありません。むしろ、真剣に生きようとする人ほど、そうした問いに向き合うものです。しかし、ときにその問いが...
仁泉堂医院

理由を探しすぎない

人間の行動は、迷いの中で決められています。例えば、トレイルランニングの練習で山へ行く予定を立てていた日に雨が降ったとします。予定通り行くか、それとも中止するか。その判断には、次のレースの日程、現在の体調、仕事の都合、振り替えられる日があるか...
森田療法

すぐに決めない力

先日のセブンズラグビーで右膝を傷めてしまいました。しばらくは思うように走れず、不自由な日々を送っています。そんな中で、ラグビーから学んだことを一つ思い出しました。ラグビーでは、ディフェンスに回っていると、自チームの人数が足りなくなる場面があ...
日常

膝の痛みが教えてくれたこと

今朝は、梅雨の晴れ間のランニング日和でした。この1週間は、負傷した内側側副靱帯(膝の内側で太ももと脛の骨をつなぐ靱帯)の回復を優先しながら、リハビリ目的で少しずつ走行距離を伸ばしてきました。本来であれば、舗装路を真っ直ぐ走るだけなら、治療中...
仁泉堂医院

忘れていた行動の選択肢を取り戻す

仕事に追われ、疲れ切ってしまい、「何か新しいことを始めようという気力が湧かない」と話す私と同世代の患者さんがいました。そこで私は、「もし疲れ切っていなかったら、何をしてみたいですか?」と尋ねてみました。しばらく考えた後、その方はこう答えまし...
仁泉堂医院

百人一首に学ぶ、感情を語る言葉の豊かさ

私が中学生の頃、国語の授業で百人一首を学びました。高校時代には校内のかるた大会で準優勝したこともあり、百人一首は私にとって身近な存在です。今では数首しか暗記していませんが、先日、患者さんのお子さんがかるた部に所属しているという話をきっかけに...
森田療法

身体からのメッセージに耳を傾ける

「明日は大事な仕事があるのに眠れない」「絶対に休めないのに頭が痛い」このような悩みを抱えて医療機関を受診される方は少なくありません。そして、多くの方が「何とか症状を消して、予定どおり動けるようにしてほしい」と考えています。しかし、私は少し違...
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