精神医学・精神医療

精神医学・精神医療

ストレスを「避けるもの」とだけ考えていませんか

「ストレス」という言葉は、日常の中でとても気軽に使われています。しかし、その現代的な使われ方には、少し気になる偏りがあります。不快なものだけがストレスなのか私たちはつい、「嫌なこと」「つらいこと」だけをストレスと呼びがちです。けれど、例えば...
仁泉堂医院

同じ立方体、違うかたち ― 個別性と学びのあいだで

立方体の展開図は、全部で11種類あります。そのうちのいくつかを、実際に描いてみました(写真)。同じ立方体でも、ここまで形が違う。頭では理解していても、改めて並べてみると興味深いものです。ある小学生のJ君が、先生から「展開図を描いて、立方体を...
仁泉堂医院

その不調、本当に“治らないもの”ですか?―神経症と精神病の違い

過敏性腸症候群、心因性頻尿症、赤面症、確認強迫、強迫観念、予期不安、抑うつ状態など――実は、治療可能な心身の不調は数多く存在します。しかしながら、現在の精神医療は、それらを「治す」方向に十分に向き合えているでしょうか。初期の段階から薬物療法...
仁泉堂医院

症状ではなく、生活を見る

「診断しない」という考え方私はときどき、「診断しない」という言葉を使うことがあります。ここで言う診断とは、症状の組み合わせによって分類される診断のことです。精神医学では、たとえば DSMや ICDといった基準がよく用いられます。これらは本来...
森田療法

待つ力

人は、想定外の出来事が起きたとき、なんとかして「想定通りの状況」に戻そうとして、ついジタバタしてしまいます。しかし実際には、こちらが想定していたほうが不自然で、想定外に起きたことのほうが、むしろ自然な流れであることも少なくありません。そのよ...
仁泉堂医院

ある二つのスマホ相談窓口の話

スマホ相談窓口「仁」スマホの相談窓口「仁」には、「思った通りに動かないんです」という相談が毎日のように届く。実際に話を聞いてみると、その多くは深刻な故障ではない。まず多いのは、使い方の問題だ。画面のどこを押せばよいのか、どの順番で操作すれば...
人間・社会

矛盾のある世界で、どう生きるか

私たちは、ときどき「世の中って、なんだかおかしいな」と感じることがあります。人間はもともと、矛盾を抱えた存在です。そして、その人間が作った社会や制度も、やはりどこか矛盾を含んでいます。たとえば、交通事故で毎日のように人が亡くなっているのに、...
仁泉堂医院

タイパ社会が生み出す心の不調

「タイパ」「コスパ」という言葉が、すっかり日常に定着しました。できるだけ短時間で、無駄なく、便利に。仕事でも生活でも、その姿勢が良しとされる時代です。けれど私は、一見すると無駄に見える時間や、不便さの中にこそ、心の豊かさが育つと感じています...
森田療法

考えすぎた心を、現実に戻す

診察の場で、「私はうつだと思います」「家族から、不安障害じゃないかと言われました」このようにお話しされる方は少なくありません。うつ、不安、トラウマ、ストレス、パニック、発達障害、愛着障害――。これらの言葉は、今では日常会話の中でも当たり前に...
精神医学・精神医療

自分の気持ちは“自分の言葉”で語ってみる

ある日、出張で相談窓口に入ったときのことです。若い相談者が「自分は感覚過敏とゲーム依存とHSPだと思う」と話してくれました。「その言葉はどこで知ったの?」と尋ねると、身近な大人とSNSで見かけたという答えが返ってきました。そこで私は、日々ど...
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