変化と正解のあいだで

仁泉堂医院

先日、仁泉堂将棋大会の運営を手伝ってくださっている患者さんと話をしていて、興味深い気づきがありました。

その方は最近、「自分の得意なことと苦手なことは何か」と尋ねられる機会があったそうです。その流れで、以前は数独にかなり没頭していた時期があると教えてくれました。

私の父も数独が好きで、身近に愛好家はいるのですが、不思議なことに私はあまり興味を持てません。実際、一度も本格的に取り組んだことがないのです。

その一方で、私はスポーツが好きです。サッカー、ラグビー、マラソン、トレイルランニングなど、状況が刻々と変化する中で体を動かすことに魅力を感じます。

そんな私と、その患者さんが共通して楽しんでいるのが将棋です。

話を聞いてみると、彼は分析を重ねながら正解にたどり着く過程が好きで、詰将棋も得意です。一方の私は、詰将棋を根気よく続けるのはあまり得意ではありません。しかし、対局の中で次々と変化する盤面を前に、新しい一手を発見することに面白さを感じます。

振り返ってみると、私は決まった正解を探す問題よりも、その場その場で状況が変わり、答えも変化していく世界を好んでいるようです。

将棋というゲームは不思議です。序盤では相手の動きに応じながら柔軟に対応する力が求められます。そして終盤では、詰みまで正確に読み切る力が必要になります。

変化に応じる面白さと、正解を追求する面白さ。その両方が一つのゲームの中に含まれているのです。

だからこそ、私たちのように好みの異なる人間同士でも、同じ将棋盤を囲んで楽しめるのでしょう。

患者さんとの何気ない会話から、将棋が多くの人を惹きつける理由を改めて教えられた気がしました。

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