「少し怒られておく」という余裕の作り方

人間・社会

余裕がなくなっている時ほど、人は「自分の計画を崩したくない」と思いやすくなります。

時間に余裕がない時。
お金に余裕がない時。
体力や気力が減っている時。

そんな時ほど、「これ以上無駄にしたくない」という思いが強くなり、自分の中の「こうあるべき」が硬くなっていきます。

予定を詰め込み、無駄を減らし、効率よく進めようとする。
けれど、その“計画を守ろうとする力み”そのものが、さらに余裕を奪っていくことがあります。

すると、

「予定通りに進まないと困る」

「さらに計画を固める」

「ますます余裕がなくなる」

という悪循環に入っていきます。

これは、真面目な人ほど陥りやすいように感じます。

社会の中で生きていると、

「やらなければ信用を失う」
「断ったら迷惑をかける」
「休めば怒られる」

と感じる場面もあるでしょう。

実際、多少はそういう側面もあります。

ただ、無理を続けたまま走り続ければ、いずれもっと大きく崩れる時が来ます。

その時には、計画どころか、生活そのものが立ち行かなくなることもあります。

だからこそ大切なのは、“完全に壊れる前に、小さく崩しておくこと”なのだと思います。

少し予定をずらす。
少し断る。
少し休む。
少し遅れる。
少し期待に応えきれない。

そうすると、多少信用を失うかもしれません。
多少怒られることもあるかもしれません。

けれど、その「多少」を引き受けることで、大きく壊れることを防げる場合があります。

私自身、トレイルランニングのレースや日々の練習でも、無理に計画を通そうとして、大きく崩れた経験があります。

「今日はここまでやる」と決めていても、身体の状態を無視して続ければ、最後には脚が攣ったり、回復に時間がかかったりする。

逆に、途中で少しペースを落としたり、予定を変えたりした方が、結果として長く動き続けられることがあります。

人生も、それに少し似ているのかもしれません。

大事なのは、計画を完璧に守ることではなく、現実の変化に合わせながら動き続けること。

そのためには、ときには「あえて予定通りに進まない」という選択も必要なのだと思います。

余裕とは、何もかもを完璧にこなした結果として生まれるものではなく、「少し崩せる余白」を持つことで生まれるのかもしれません。

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