故障は、走り方を見直す機会になる

日常

膝を痛めてから6週間。ようやくトレイルに戻ることができました。

今回向かったのは、赤城山の長七郎山と地蔵岳です。

久しぶりの山では、「速く走ること」よりも、「膝に負担をかけないこと」を最優先にしました。着地の位置を丁寧に選び、股関節を意識して使いながら、一歩一歩を確かめるように進みます。追い込むことはせず、膝に痛みや違和感が出ないかを確認しながらのランニングでした。

昨年6月には、長七郎山の周回を1周18〜19分で走っていました。今回は無理をしないペースでしたが、それでも19〜20分ほど。膝の違和感も時折感じる程度で、心肺にも脚にもまだ余裕があります。

「あれ? もしかすると、故障前よりも効率よく走れているのかもしれない。」

そんな感覚が、ふと湧いてきました。

その後は八丁峠から地蔵岳まで、ゆっくり歩いて往復約1時間。鳥のさえずりに耳を傾け、心地よい風を感じながら、小沼や覚満淵を見下ろす景色を楽しみました。以前なら「トレーニング」と考えて通り過ぎていた時間も、今回は山そのものを味わう時間になりました。

故障をきっかけに、着地や股関節の使い方といった身体の動きだけでなく、「どこに足を置くか」という視点まで含めて、丁寧にリハビリを重ねてきました。

もちろん、まだ新しいフォームには少し違和感があります。しかし、その違和感は「以前の癖」から抜け出そうとしている証でもあります。結果として、故障前よりも脚への負担が少なく、無駄のない走り方へと少しずつ洗練されてきたように感じています。

怪我は決して望ましいものではありません。しかし、ときには立ち止まることで、それまで気づかなかった身体の使い方や、新しい可能性に出会えることがあります。

2週間後にはレースを控えています。まだ無理はせず、その日の身体と相談しながら走ることになるでしょう。

それでも、「走ることを楽しめる身体」に戻ってきたことが、今は何よりもうれしく感じています。

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