4月29日(昭和の日)に、仁泉堂の「おさんぽ会」を開催しました。
今回は欠席の方もいましたが、私を含めて5人で、私の母校である 群馬大学 周辺をゆっくり散歩しました。
道を歩きながら、学生時代の思い出をたどっていると、水路のそばで参加者のお一人がザリガニを見つけました。みんなで足を止めて水の中をのぞき込むと、赤いザリガニが2匹。さらによく見ると、まだ小さな個体も何匹か見えてきました。
もし私が一人で歩いていたら、きっと気づかなかった景色だと思います。誰かが見つけたものを一緒に眺めることで、その場の風景が少しずつ広がっていくような感覚がありました。
おさんぽ会には、特別なルールはありません。
私がおおまかなルートを決め、みんなで歩くだけです。
けれど、参加者それぞれが異なる視点や感覚を持ちながら歩いていて、ある瞬間だけ、その世界がふっと重なり合うことがあります。そしてまた、それぞれの世界へ戻っていく。
そんなふうに考えると、ただの散歩も、一種の「共同作業」のように感じられました。
掲載している画像は、ザリガニを見つけてくださった参加者の方が、後日描いてくれた絵です。
私はその絵を見るたびに、あの日歩いた道や水路の景色、空気感まで思い出します。
散歩を通して生まれた「主観的な世界の重なり」、そして絵をきっかけに記憶がよみがえる体験は、私にとっても新鮮で印象深いものでした。

コメント