からだ(体)と仲良くなることから始まる変化

日常

私たちの体は、特別に意識しなくても、ある程度は自ら成長し、日々を支えてくれています。栄養をとり、適度に体を動かし、しっかり休む――その基本を整えることが、健やかに過ごすうえで大切です。中には、より丁寧に体のメンテナンスをされている方もいらっしゃるでしょう。

私自身、ランニングを習慣にする前と後では、体に対する向き合い方が大きく変わりました。

以前は、どちらかといえば頭で考えることを優先し、不快感がたまると甘いものや油っこいものに手が伸びていました。忙しさを理由に運動をせず、「患者さんのために」と昼休みも削って働いていた時期もあります。社会的には都合の良い働き方だったのかもしれませんが、その一方で、自分の体は後回しになっていました。

そうした状態に少しずつ気づき始めたのが、約2年前のことです。無理に何かを変えようとしたわけではなく、ただ、体の声に耳を傾けるようになりました。

健康についてお伝えする立場として、自分自身の身体が整っていなければ、言葉だけのものになってしまうのではないか――そんな思いもありました。まずは自分の健康を育てることが大切だと感じたのです。

食事の内容や摂取カロリーに気を配るようになると、朝起きたときの体の軽さや心地よさに気づくようになりました。昼休みに短いジョギングを取り入れると、体は自然と軽やかになり、過剰な食欲も落ち着いてきました。午後の診療も、以前より穏やかな気持ちで向き合えるようになったと感じています。

こうした生活を続けて2年ほど経ち、以前よりも社会の流れや人の行動が、少しクリアに見えるようになってきました。

以前ほど周囲に合わせすぎることはなくなりましたが、かといって自分本位になるわけでもなく、無理のない距離感で人と関われているように思います。

心の悩みを抱えている方の多くは、自分の都合と、社会や周囲の都合とのバランスが崩れていることが少なくありません。ただ、そのバランスは「考え方」だけで整えようとしても、なかなか難しいものです。

まずは体の声に耳を傾け、生活を少し整えてみること。自分の体と穏やかな関係を築くことが、その第一歩になるのかもしれません。その積み重ねが、結果として心のバランスにもつながっていく――そんな実感を、私自身が日々感じています。

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