精神療法

日常

同じ時間を過ごしていても、それぞれ違う現実を生きている

週末に、高校の同窓会に出席しました。私自身が群馬に定住したこともあり、また、もともと社交的な性格でもないため、ほとんどの同級生とは30年ぶりの再会でした。久しぶりに顔を合わせ、当時の話をするなかで、いくつか興味深いことがありました。私のこと...
仁泉堂医院

サイコセラピーの臨床研究会を再開しました

私は森田療法と家族療法を専門としており、現在は主に外来森田療法を中心とした診療を行っています。サイコセラピー(心理療法)の技能を磨いていくためには、日々の臨床を振り返り、専門家同士で事例を報告し合うことが大切だと考えています。10年以上前、...
日常

DNFを決めようとした瞬間、気持ちが変わった

10月11日、日本山岳耐久レース(通称・ハセツネCUP)に出走しました。舞台は東京都の多摩地域。距離66km、累積標高差約4,500mという、登山の要素が特に強いトレイルランニングレースです。多くのトレイルランニングレースには、途中で飲食物...
森田療法

そろばんを手放すとき

私が小学生だった頃、算数の授業で、そろばんを習う時間がありました。今では、学校の授業でそろばんを使う機会は、ほとんどなくなっているようです。私が小学生だった当時も、すでに電卓はありました。そのため、そろばんを真面目に習おうという気持ちには、...
仁泉堂医院

サイコセラピー(心理療法)とは、自由な場をつくること

最近、サイコセラピーとは何なのかを、あらためて考えています。心理療法には、さまざまな技法があります。認知行動療法には認知再構成や行動実験があり、精神分析には解釈があり、森田療法には「あるがまま」の態度や作業があります。それぞれに理論があり、...
日常

自分との対話から生まれる診療

ふと気づくと、私は自分自身と対話をしている。たとえば山を走っているとき。呼吸は乱れていないだろうか、ペースは速すぎないだろうか。栄養や水分の補給は、今の身体にとってちょうどよいだろうか――。そんな問いを、自分に静かに投げかけ続けている。同じ...
仁泉堂医院

外来森田療法に活かすオープンダイアローグの視点― 不確実なまま関わり、不確実なまま動く ―

外来で患者さんと向き合っていると、よくこんな言葉に出会います。「私はみんなから仲間外れにされている」「教員の接し方のせいで、子どもが引きこもった」「病気でもないのに、できないのは許されない」「仕事をサボってはいけない」「自分より給料が高い人...
森田療法

待つ力

人は、想定外の出来事が起きたとき、なんとかして「想定通りの状況」に戻そうとして、ついジタバタしてしまいます。しかし実際には、こちらが想定していたほうが不自然で、想定外に起きたことのほうが、むしろ自然な流れであることも少なくありません。そのよ...
仁泉堂医院

「場を整えるという仕事 」 — では何をしているのか

前回、仁泉堂では、医師が患者さんに薬や診断、考えの方向性を与えない、という話を書きました。では、何も与えないのだとしたら、ここではいったい何をしているのでしょうか。私は、自分の役割を「場の管理者」だと考えています。人生が「選択する行為」だと...
仁泉堂医院

「施さない医療という選択」— なぜ与えないか

私は、森田療法を「医師が患者さんに施す治療」だとは考えていません。森田療法は、誰かに何かをしてもらうことで良くなっていくものではなく、本来は、自分自身に向けて行われるものだと思っています。私自身、日々の生活や仕事の中で、不安や違和感を抱えな...
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