森田療法

人間・社会

「しない」と言える静かな強さ

「できるけど、しない」という言葉を聞くと、それをただの“言い訳”や“逃避”のように感じる人もいるかもしれません。しかし、ここで言いたいのは、口先の宣言ではなく、内側にある確かな感覚のことです。「しない」と言えるためには、「できる」が必要本当...
森田療法

パラドックスの力 ― 徹底の果てに見えるもの

世の中には、一見すると矛盾しているように見えて、実は深い真理を含んでいる現象があります。いわゆる「パラドックス(逆説)」です。入院森田療法の「絶対臥褥」も、その代表例でしょう。患者は動くことを禁じられ、ただ横になって過ごします。一見、非生産...
森田療法

「熟睡信仰」にとらわれない

「熟睡できなかった次の日は眠い、熟睡できればスッキリ起きられる」そう信じている人は多いように思います。けれど私自身は、熟睡できた翌日の午前中ほど、むしろ眠気を感じることがよくあります。それでも、仕事の能率が落ちるわけではありません。体はまだ...
森田療法

流れに導かれて動くとき

先日、森田療法学会に参加してきました。発表のことはひとまず置いておいて、印象に残ったのは、学会懇親会で偶然隣に座った先生との出会いでした。話題は「内発的な行動は、どのように生じるのか?」というテーマ。お互いの臨床経験をもとに議論が盛り上がり...
仁泉堂医院

他人のために尽くすときに忘れてはいけないこと

「子どものために」「家族のために」「困っている人のために」――そう思うと、人は驚くほどの力を発揮します。子どもの弁当を作るために早起きしたり、職場で身を粉にして働いたり、そうした姿は一見美談として語られます。けれども、その一方で、自分の食事...
仁泉堂医院

助言をどう受け取るか

診療の場で、行動の改善点をお伝えするとき、しばしば次のような反応があります。「それはできません」と、行動を回避する「自分は悪くない」と、正当性を主張する運動や栄養の指導をしても、一度試しただけで「効果がなかった」と結論づける指示通りにやった...
日常

子どもの頃の「残り掃除」の思い出から

私が小学生だった頃、昼休みに「掃除の時間」がありました。教室や家庭科室、廊下など、班ごとに持ち場が割り当てられていたのです。ある日、私の班が担当したのは校庭の掃除でした。同じ班の少年と、ゴミ拾い用のトングを竹刀に見立ててチャンバラを始めてし...
森田療法

第42回森田療法学会での発表のお知らせ

来る 10月4日、第42回森田療法学会 で発表することになりました。今回の開催地は札幌です。北海道は意外にも森田療法が盛んな地域であり、これからの森田療法を担う田所先生が大会長を務め、「症状を取ろう取ろうは、徒労です」で知られる芹澤先生、ユ...
森田療法

やめたとは言わない正直さ

「2ヶ月間、タバコを吸っていません。でも、やめたとは言いません。」診察の中で、ある方がそう語ってくれました。「やめた」と言ってしまえば、一生吸わないと未来を約束することになります。しかし未来のことは、誰にも保証できません。だからこそ、この方...
仁泉堂医院

言い訳はなぜしない方が良いか?

私たちは誰しも、うまくいかなかったときに「でも」「だって」と言い訳をしたくなるものです。失敗や不安を、少しでも軽く見せたい、責任を外に置きたい――そんな心の働きは自然な防衛反応といえます。しかし、森田療法の創始者・森田正馬は、この「言い訳」...
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