森田療法

人間・社会

排斥の時代に考える:森田療法が教える共存の大切さ

森田療法では、不快な感覚や思考を無理に排除せず、共存することを目指します。現代の医学では、不快な感覚を「症状」として捉え、それを取り除く方向に進みがちですが、森田療法の特徴は、不都合や不愉快な感情も排斥しない点にあります。社会全体でも、排斥...
森田療法

森田療法と縁(えん):流動的な役割を受け入れる視点

ある患者さんの息子さんが遠方で緊急手術を受けることになり、担当した外科医がたまたま群馬出身だったそうです。その医師は親切で丁寧に説明をしてくれたと伺い、私は「それは縁がありましたね」と返しました。この会話をきっかけに、私の中で「縁」と「運命...
仁泉堂医院

不快な相手との向き合い方:欲望を見つめ直して行動を変える

先日、ブログの読者でもある患者さんが、診察中にこんな話をしてくれました。「親の言動に毎回腹が立ってしまうんです。でも、先生のブログ記事(2024/9/30)にあった『不快な痛み』の話を思い出して、それと同じだと思いました」と。家族、職場の同...
仁泉堂医院

神経症治療に必要なもの:薬だけに頼らないアプローチ

統合失調症や双極性障害と、不安症などの神経症では、治療のアプローチが大きく異なります。統合失調症や双極性障害は、症状が繰り返し悪化することで、認知機能が低下するリスクがあります。そのため、できるだけ早く治療を開始し、薬で脳の状態を安定させる...
森田療法

精神的なものだから、精神科に行きなさいってどういうこと?

3人の方が左腕の痛みを訴えています。Aさん:「左腕に痛みがある」→ 検査で左腕に骨折が見つかりました。Bさん:「左腕に痛みがある」→ 検査では異常が見つかりませんでした。Cさん:「左腕に痛みがある」→ 検査で右腕に骨折が見つかりました。ある...
森田療法

森田先生、夢の価値を見直してみませんか?

森田正馬全集(第六巻)に記されている、森田正馬の夢に対する見解を紹介します。森田は、夢分析に対して独自の視点を持っていました。特に、フロイトの夢分析について「潜在意識」という概念や夢の象徴的な解釈に対し、否定的な見解を述べています。森田の夢...
森田療法

変化を阻む「なぜ」の罠と森田療法のアプローチ

心理療法の基礎理論を扱った名著『変化の原理』で、ワツラウィックらは「人間の頭脳のような複雑な装置については、動作原理を問うよりも、それが何をする装置なのかを問う方が実用的である」と述べています。これは、パソコンやスマートフォンを例にすると分...
森田療法

仕事の転換がもたらす休息の力

「休息は、仕事の中止にあらず、仕事の転換にあり」これは、森田正馬が語った言葉です。現代でいう「積極的休養」に通じる考え方だと言えます。単に仕事をやめて休むだけでなく、別の活動にシフトすることが、心身のリフレッシュにつながるというものです。実...
森田療法

苦手な相手の前で緊張するのは自然なこと:森田療法の視点

今回も、患者さんとの対話を通して得た気づきを共有したいと思います。「森田療法では『自然であること』が大切です」とお伝えした際、ある方が「苦手な人の前では、自然に話せなくなってしまいます」と言われました。私はこう答えました。「初めて会う人や苦...
仁泉堂医院

高知よさこいから学んだ「変わりゆくことの大切さ」

私は、外来森田療法専門のクリニックを始めるにあたり、2024年7月に森田正馬の生誕地である高知を訪れ、お墓参りをしました。その際、「高知よさこい情報交流館」にも足を運びました。よさこい祭りは、1954年に不景気を吹き飛ばし、市民を元気づけよ...
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