サイコセラピーの臨床研究会を再開しました

仁泉堂医院

私は森田療法と家族療法を専門としており、現在は主に外来森田療法を中心とした診療を行っています。

サイコセラピー(心理療法)の技能を磨いていくためには、日々の臨床を振り返り、専門家同士で事例を報告し合うことが大切だと考えています。

10年以上前、ユング心理学を専門とし、県内でクリニックを開業されているM先生とともに、「臨床研究会」という小さな勉強の場をつくりました。その後、心理療法家のO先生が主催するサイコセラピー研究会に参加する形となりましたが、2017年にその研究会は終了しました。

それから年月が経ち、私自身もサイコセラピーを専門とするクリニックへと診療の形を変えてきました。そうした経緯もあり、2026年2月、M先生とともに臨床研究会を再開しました。

現在は、若手の精神科医も数人加わり、私とM先生を含めて5人で活動しています。この研究会では、参加者全員が事例報告を行うことをルールにしています。誰かの発表を聴くだけではなく、それぞれが自分の臨床を持ち寄り、検討する場です。

興味深いのは、森田療法、家族療法、精神分析、ユング派臨床という、それぞれ異なる立場から事例を検討できることです。

異なる理論を背景にしていても、共通するところが見えてくることがあります。一方で、同じ事例を前にしても、着目する点や理解の仕方が異なることもあります。

そうした共通点や相違点に触れることは、自分が普段どのような視点で患者さんと向き合っているのかを、あらためて考える機会にもなります。

自分の専門とする心理療法を深めることと、異なる立場から学ぶこと。その両方を大切にしながら、日々の臨床に生かしていきたいと思っています。

なお、この研究会は、守秘義務を負う臨床家のみが参加する少人数の会です。そのため、一般の方にはご参加いただけません。

再開後、これまでに3回開催しました。次回の開催日はまだ決まっていませんが、年明けになる見込みです。

これからも、一つひとつの事例を大切にしながら、臨床家同士で学び合う場を続けていきたいと思います。

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