自然適応療法

文学・芸術

本が私を呼んでいた日 ー 水木しげると「自然に任せる」ということ

先週の金曜日、私は高崎駅の構内に立っていました。14時14分発、湘南新宿ライン特別快速小田原行き。発車まであと12分。新宿まで約2時間。「何か本でも読もうか」そう思い、足は自然とくまざわ書店へ向かいました。滞在できるのはせいぜい5〜6分。直...
日常

人の手が加わっていないものを探す

部屋の中にいると、ほとんどすべてのものに人の手が加わっていることに気づく。家具、壁、照明、床。どれも誰かが設計し、作り、運び、配置したものだ。では外に出たらどうだろう。ベランダの鉢植えも、庭木も、人が植え、剪定している。森の木々でさえ、よく...
人間・社会

ネコに比べて、人間は本当に賢いのか

ある日の診察で、患者さんからこんな質問を受けました。「先生、そんなに気まぐれに生きていて良いのでしょうか?」その方は、周囲に合わせられない自分を責め、「一貫性がない」「人として未熟なのではないか」と感じていました。私は少し間をおいて、こう聞...
人間・社会

人間も自然の一部だから:行き過ぎを戻す“心のホメオスタシス”

―自然のバランスから学ぶ心のあり方―世の中には、「良い」「悪い」と評価される出来事があふれています。けれども、よくよく考えてみれば、ほとんどの事柄は “程度の問題” にすぎません。「過ぎたるは及ばざるがごとし」。これは自然界の基本原理でもあ...
仁泉堂医院

与えないことの意味 〜ともに作業をするという心理療法〜

仁泉堂では、薬も診断書も出しません。それは、「与えること」が人の自然な回復の力を覆い隠してしまうことがあるからです。薬や診断、助言や慰めといった“与える行為”は、一見すると優しさや支援のように見えます。けれども、その背後には「与える側」と「...
日常

冬の眠気と重たさを受け入れながら

最近は、睡眠時間にかかわらず、毎日とにかく眠くて仕方がありません。朝も眠いし、昼にもついウトウトしてしまいます。気温が急に下がってきたこともあり、いよいよ私の苦手な冬の季節がやってきたようです。今日は非常勤先の病院での宿直明けでした。午前中...
自然適応療法

追い込むことと休むこと、その狭間で育つもの

ランニングの世界には「ポイント練習」と呼ばれるものがあります。心肺機能やスピード持久力を高めるための強度の高い練習で、コーチからはよく「追い込んでください」と声がかかります。私自身、学生時代までは球技ばかりで、走る練習は専ら基礎体力づくり程...
人間・社会

山と人間関係 ― 立ちはだかるものをどう捉えるか

トレイルランニングをしていると、思いがけない障害に出会います。急な登りに息が上がり、倒木の根っこに足を取られ、岩に爪先をぶつけ、転んでしまうこともある。自然の中では、順調に進ませてもらえることの方が少ないのです。では、人生で出会う人々はどう...
日常

上州武尊山スカイビュートレイル記録③ ~人は自然の脅威に立ち向かうために手を組む ~

夜の山道に入ると、雰囲気は一変しました。17時を過ぎると辺りは急に暗くなり、靄が濃く立ちこめてきます。ヘッドライトを強くすると光が乱反射して真っ白になり、視界が奪われました。立ち止まって耳を澄ませても、風の音と自分の呼吸しか聞こえません。正...
日常

上州武尊山スカイビュートレイル記録② ~ 避けようとする一歩が、危うさを呼ぶ ~

レース中、ぬかるみを避けようとして崖側に足を出した瞬間、滑って落ちそうになりました。なんとか踏みとどまりましたが、あの一歩は危険そのものでした。靴が濡れるのが嫌で避けたのですが、結果的にそちらの方が命取りになりかねませんでした。結局、靴が泥...
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