私は「チームトレイルヘッド大和練」というトレイルランニングの練習会に参加しています。
この練習会に通うようになってから、走る力は大きく伸びました。
- 10kmの記録:45分 → 39分
- フルマラソン:4時間30分 → 3時間20分
数字だけ見ても、確かな変化です。
しかし、私にとって本当に大きかったのは、タイムの向上よりも
自分との付き合い方が変わったこと でした。
負荷のある場で、問われるもの
この練習会のメニューは、決して楽ではありません。
ときには、今の自分の限界に触れるような内容もあります。
ただし前提があります。
- レースの前後で疲労が強いとき
- 怪我の兆候があるとき
- 体調が整っていないとき
そのような場面では、
自分の状態を感じ取り、量を減らすという選択が求められます。
誰かに止められるわけではありません。
自分で気づき、自分で決めるのです。
揺れるこころ
本来、今日は抑えたほうがよい。
そう感じる日があります。
練習会へ向かう道すがら、
「今日はここまでにしよう」と思う。
ところが、コーチやチームメイトと顔を合わせると、
同じメニューをやり切りたくなる気持ちが自然と湧いてきます。
その気持ちを否定するわけではありません。
ただ、湧いてきたものに、そのまま従うとは限らない。
「やりたい」という思いもある。
「今日は抑えたほうがよい」という感覚もある。
その両方を抱えながら、
今日はここまでと決めたら、そこで止める。
物足りなさは残ります。
けれど、その物足りなさも含めて引き受ける。
少しずつ整っていく
この一年で、何度かやりすぎてしまったこともあります。
疲労が抜けず、回復に時間がかかったこともありました。
そうした経験を通して、
湧き上がる気持ちを以前よりも静かに見られるようになった気がします。
抑え込むのではなく、
流されるのでもなく、
いまの自分に合ったところで止まる。
それは、何かに打ち勝つことではなく、
自分の状態に沿うことなのだと思います。
成長とは何か
私たちは、つい「もっと」「まだ足りない」と思います。
向上心は尊いものです。
けれど、本当に前へ進むとは、
ただ強くなることではなく、
自分の状態に気づき、そこに沿って動けるようになること
なのかもしれません。
ランニングを通して学んだこの感覚は、
日々の生き方や臨床の場とも重なります。
頑張る力だけでなく、
やりすぎない感覚。
その両方があってこそ、
人は長く歩み続けられるのだと思います。

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