森田療法

「べき思考」を超える――ランニングが教えてくれる森田療法の実践

森田療法では、人の苦悩を深める要因の一つとして「べき思考(〜すべきだ、〜でなければならない)」が指摘されています。頭の中で「どうすれば正しいのか」を追い求めるほど、矛盾にぶつかり、ますます身動きが取れなくなってしまうのです。この「べき思考」...
コミュニケーション

支えるつもりが追い詰めてしまうとき

「そんなに遅くまで寝ていて、遅刻しないの?」「宿題は終わったの?」「食べ過ぎじゃない?」「お酒を飲みすぎじゃない?」「働きすぎじゃない?」——こうした声かけを、家族や友人にすることは誰にでもあると思います。大切な人を心配する気持ちから出た言...
日常

Sky View Trail 試走会に参加しました

週末、群馬県の武尊山(ほたかやま)を舞台とする「Sky View Trail」の試走会に参加しました。今回走ったのは、大会の中でも核心部とされる武尊越えを含む約25kmのルートです。コースは登りはじめはまだ走れる斜面が続きますが、標高を上げ...
精神医学・精神医療

向精神薬の使用について考える

抗うつ薬が、適切に診断された「うつ病」の治療に有効であることは、私も20年以上の臨床経験を通じて実感してきました。適切に用いられた薬によって救われた方は少なくありません。しかし近年では、「気分が落ちる」「やる気が出ない」といった訴えに対し、...
精神医学・精神医療

「気分が上がる・下がる」という表現について

最近よく耳にする言葉に「気分が上がる」「気分が下がる」というものがあります。友人との会話やSNSではよく使われていますが、精神科の診療場面ではあまり適切ではないと私は感じています。「上がる」「下がる」という表現には、どこか自分の外から気分を...
文学・芸術

召使いまかせで暮らした男の“バカボン的結末”

子どもの頃に読んだ赤塚不二夫の『天才バカボン』の一話が、今でも忘れられません。ある男が召使を雇い、日常のことをすべてやらせていました。食事の準備も着替えも掃除も、何から何まで召使まかせ。自分は何もせずに生活を送っていたのです。ところがある日...
人間・社会

自分の課題と不安を引き受けるということ

私たちは日常の中で、家族や友人、さらにはニュースやSNSで話題になる著名人の出来事にまで関心を寄せることがあります。それ自体は自然なことですが、気づかないうちに「自分の課題」や「自分の不安」から目をそらし、他人の問題ばかりに意識を向けてしま...
森田療法

弱さと歩む、あるがままの生き方

ときどき患者さんから「先生は心が強いですね」と言われます。正直なところ、私は自分が特別に強いと思ったことはありません。強い部分もあれば、弱い部分もある。…それはきっと、誰にでもあることだと思います。だから、「私は弱いから、強い人に助けてもら...
日常

最近の動画編集事情と近況報告

7月以降、すっかり動画編集が滞ってしまっています。勉強会の様子もアップしたかったのですが、カメラの角度や録音状態がいまひとつで、つい先送りに…。院内のネットワーク管理や、森田療法学会の準備、そして今年のメインレース「上州武尊山スカイビュート...
日常

栃木トレーニングトレイルレース2025夏inみかも山に参加しました

先日、栃木トレーニングトレイルレースに参加しました。コースは3.8km・累積標高差240mを1周とし、それを6周走る設定です。今回は「1周ごとにラップを上げていくビルドアップ走」を計画していました。しかし、1周目から予定以上にペースを上げて...
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