仁泉堂医院

2026年、自然にしたがって走る

昨年を振り返ると、走力という点では、これまででいちばん手応えのある一年だったように思います。チームトレイルヘッド大和練でのポイント練習やトレイル練習に加え、関節可動域トレーニング、自主練習時間の増加。派手なことをしたわけではありませんが、積...
人間・社会

ネコに比べて、人間は本当に賢いのか

ある日の診察で、患者さんからこんな質問を受けました。「先生、そんなに気まぐれに生きていて良いのでしょうか?」その方は、周囲に合わせられない自分を責め、「一貫性がない」「人として未熟なのではないか」と感じていました。私は少し間をおいて、こう聞...
人間・社会

人生の前半と後半で、世界の扱い方は変わる

若い頃の私は、圧倒的に概念の世界にいました。小説よりも論説文や科学書、絵画よりも地図帳やデータ集のほうが好きでした。読めば「わかった気になる」し、見れば「把握した気になる」。そこに安心感と手応えがあったのです。けれども、年齢とともに少しずつ...
人間・社会

概念の世界と感覚の世界

私たちは、世界をそのまま生きているようでいて、実際には「概念」を通して世界を見ていることが多いのではないでしょうか。学問とは、物事をパターン化し、単純化し、分類し、名前を与える営みです。そうすることで世界は理解しやすくなり、扱いやすくなりま...
仁泉堂医院

タイパ社会が生み出す心の不調

「タイパ」「コスパ」という言葉が、すっかり日常に定着しました。できるだけ短時間で、無駄なく、便利に。仕事でも生活でも、その姿勢が良しとされる時代です。けれど私は、一見すると無駄に見える時間や、不便さの中にこそ、心の豊かさが育つと感じています...
森田療法

考えすぎた心を、現実に戻す

診察の場で、「私はうつだと思います」「家族から、不安障害じゃないかと言われました」このようにお話しされる方は少なくありません。うつ、不安、トラウマ、ストレス、パニック、発達障害、愛着障害――。これらの言葉は、今では日常会話の中でも当たり前に...
仁泉堂医院

生き残るという感覚が教えてくれたもの ITJ2025③

このレースでは、リタイアする人が多く出るだろう。そう感じていたからこそ、「生き残ること」に価値を置くことができたのだと思う。もう一つ、大きな支えになっていたのが、普段一緒に練習している仲間たちの存在だった。実際にその場で応援してくれているわ...
仁泉堂医院

止まらないために、選び続けていたこと 〜 ITJ2025②

今回のレースで、私が最も意識していたのは低体温のリスクだった。雨に打たれ、体が冷え、もし脚が止まれば心拍が下がる。心拍が下がれば、体はさらに動かなくなる。その連鎖が始まれば、リタイアは現実的な選択肢になる。だから私は、常に心拍を120〜15...
仁泉堂医院

雨と寒さの中で、基準が変わった一日 〜 ITJ2025①

今回のブログでは、伊豆トレイルジャーニー(ITJ)での体験を、3回に分けて振り返ってみたい。華々しい結果やレースの攻略法ではなく、雨と寒さ、泥に覆われた環境の中で、何を考え、どのような判断を重ねていたのか。その感覚を言葉にしてみようと思う。...
人間・社会

自然科学と宗教──どちらも“やりすぎ”は苦しくなる

私たちは日々、「目の前の現実とどう向き合うか」という課題を抱えています。この現実に真っすぐ向き合う姿勢を最も突き詰めてきたのは、自然科学と言えるでしょう。自然界の法則を明らかにし、その仕組みを丁寧に解き明かす努力は、人類の知の柱でもあります...
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