仁泉堂医院

言い訳はなぜしない方が良いか?

私たちは誰しも、うまくいかなかったときに「でも」「だって」と言い訳をしたくなるものです。失敗や不安を、少しでも軽く見せたい、責任を外に置きたい――そんな心の働きは自然な防衛反応といえます。しかし、森田療法の創始者・森田正馬は、この「言い訳」...
人間・社会

ジョーカーというカード

「トランプのカードで、どれが好きですか?」と聞かれたら、私は迷わずジョーカーと答えます。多くのカードはゲームの中で序列が決まっています。エースが一番強かったり、数字が大きいほど価値があったりと、役割が固定されているのです。しかし、ジョーカー...
日常

庭と畑とランニングのバランス

トレイルランニングのトレーニングは順調で、長く悩まされていたハムストリングス付着部の痛みも回復に向かっています。9月下旬のスカイビュートレイルに向けて、良い兆しを感じています。思い返すと、昨年の秋は足首や膝の痛みに悩まされ、思うように走れま...
森田療法

「べき思考」を超える――ランニングが教えてくれる森田療法の実践

森田療法では、人の苦悩を深める要因の一つとして「べき思考(〜すべきだ、〜でなければならない)」が指摘されています。頭の中で「どうすれば正しいのか」を追い求めるほど、矛盾にぶつかり、ますます身動きが取れなくなってしまうのです。この「べき思考」...
コミュニケーション

支えるつもりが追い詰めてしまうとき

「そんなに遅くまで寝ていて、遅刻しないの?」「宿題は終わったの?」「食べ過ぎじゃない?」「お酒を飲みすぎじゃない?」「働きすぎじゃない?」——こうした声かけを、家族や友人にすることは誰にでもあると思います。大切な人を心配する気持ちから出た言...
日常

Sky View Trail 試走会に参加しました

週末、群馬県の武尊山(ほたかやま)を舞台とする「Sky View Trail」の試走会に参加しました。今回走ったのは、大会の中でも核心部とされる武尊越えを含む約25kmのルートです。コースは登りはじめはまだ走れる斜面が続きますが、標高を上げ...
精神医学・精神医療

向精神薬の使用について考える

抗うつ薬が、適切に診断された「うつ病」の治療に有効であることは、私も20年以上の臨床経験を通じて実感してきました。適切に用いられた薬によって救われた方は少なくありません。しかし近年では、「気分が落ちる」「やる気が出ない」といった訴えに対し、...
精神医学・精神医療

「気分が上がる・下がる」という表現について

最近よく耳にする言葉に「気分が上がる」「気分が下がる」というものがあります。友人との会話やSNSではよく使われていますが、精神科の診療場面ではあまり適切ではないと私は感じています。「上がる」「下がる」という表現には、どこか自分の外から気分を...
文学・芸術

召使いまかせで暮らした男の“バカボン的結末”

子どもの頃に読んだ赤塚不二夫の『天才バカボン』の一話が、今でも忘れられません。ある男が召使を雇い、日常のことをすべてやらせていました。食事の準備も着替えも掃除も、何から何まで召使まかせ。自分は何もせずに生活を送っていたのです。ところがある日...
人間・社会

自分の課題と不安を引き受けるということ

私たちは日常の中で、家族や友人、さらにはニュースやSNSで話題になる著名人の出来事にまで関心を寄せることがあります。それ自体は自然なことですが、気づかないうちに「自分の課題」や「自分の不安」から目をそらし、他人の問題ばかりに意識を向けてしま...
タイトルとURLをコピーしました