森田療法

森田療法

「睡眠障害は医療で治すもの?」――自然のリズムに立ち返る視点から

最近、「睡眠障害は医療機関にかかろう」というキャンペーンを目にする機会が増えました。確かに、睡眠は心身の健康のバロメーターであり、乱れた睡眠が続けば日中の活動にも支障をきたします。その意味で、「早めに相談を」というメッセージには一理あります...
仁泉堂医院

自然適応療法のルーツと、その独自性について

―― 欧米の自然療法とは違う、日本生まれの「自然との向き合い方」「自然適応療法」という言葉を、私たちは最近使い始めました。名前から「ナチュロパシー」や「自然療法」といった欧米発のアプローチを連想される方もいるかもしれませんが、私たちの自然適...
仁泉堂医院

自然の摂理に耳を澄ます 〜私たちは何に生かされているのか〜

前回の記事では、「トイ・ストーリー」を通して、私たち人間もまた、自然の摂理という大きな流れの中で生きている存在かもしれない、というお話をしました。社会の中で生きていると、私たちはどうしても、物事を「人間の視点」からだけ見てしまいがちです。何...
日常

登りのフォームが見つからないまま、練習会を終える

いつもトレーニングで登っている水沢山で、練習会が行われました。参加者の中には、私よりもずっと速いメンバーが揃っていて、ついていくのがやっと。いや、正直に言えば、全然ついていけませんでした。「脚をもっと早く地面から離すといいよ」「体重はもう少...
仁泉堂医院

名コーチではなく、先輩ランナーとして──私の森田療法実践記

ある患者さんから、印象的なフィードバックをいただきました。「前回は先生との距離が遠くて、見失ってしまうような感覚でした。どんどん先へ進んで、置いていかれるように感じました。」その言葉に、私ははっとさせられ、深く反省しました。ちょうど最近、私...
人間・社会

人はなぜ助言を受け入れるのか?

人は基本的に、自分の意志で行動したいものだと思います。例えば、公園で遊んでいる子どもが「まだ帰りたくない!」と駄々をこねる姿、学校指定のカバンを持つことに不満を抱く中学生の声、家電量販店で店員に商品の説明を受けると少し煩わしく感じる瞬間…。...
仁泉堂医院

神経症の苦悩と、薬を使わない治療の価値

神経症に悩む人に対して、「そんなことで悩まなくてよいのに」という言葉は、最も避けるべきものです。その苦しみは、経験のない人にはなかなか理解しにくいものですが、私は患者さんとの対話の中で、次のようなたとえ話をしました。「防護服を着たままの登山...
仁泉堂医院

「現実を直視しなくてはいけないのですか?」

「どんなに苦しくても、今起きている現実を直視しなくてはいけないのですか?」そう患者さんに問われたとき、私はこう答えました。「目をそらすことは、さらに苦しさを増すことにつながるかもしれません」このやり取りは、抗不安薬の減量を目指す患者さんとの...
森田療法

逃げるか?それとも立ち向かうか? 〜「選択する勇気」を持つことの大切さ〜

逃げてはいけないのか? 患者さんとの対話から診察の中で、対人関係の悩みや仕事の問題を抱えた患者さんから「逃げてはいけないのでしょうか?」と尋ねられることは少なくありません。このような問いに答える際には、「行動の選択」という視点を意識すること...
日常

「心の持ち方」で人生は変わる?

先日、ある卒業式に出席する機会がありました。その中での式辞で、「心の持ち方で人生は変わる」という言葉が引用されていました。この言葉、一見すると前向きで励まされるように感じるかもしれません。しかし、森田療法的な視点から見ると、少し危うい側面が...
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