森田療法

仁泉堂医院

「眠れない」を症状と捉えることの矛盾について

森田正馬は「思想の矛盾」について次のように述べています。それは「こうありたい」「こうあらねばならない」という思考と、現実の結果が反対になり、矛盾することを指します。この考え方は、私たちがしばしば混同しやすい概念――主観と客観、感情と知識、体...
仁泉堂医院

「神経症」と「不安症」の違いを考える:当院で神経症という言葉を用いる理由

「神経症」という言葉は、20世紀初頭、フロイトの時代から使われてきました。この概念は、「脳そのものの疾患ではなく、心理的や環境的な影響による精神的不調」を表すものとして発展しました。同時代の森田正馬も、ヒポコンドリー基調(身体の不快感に敏感...
仁泉堂医院

「一周まわって、何とかなった」——患者さんの言葉に学ぶ人生の回復力

「病気をいっぱいしたから、一周まわって、何とかなったんですかね」これは、ある患者さんの口から出た、非常に印象的な言葉です。この方は数年来、私の元へ通院されていました。過去には睡眠薬や抗うつ薬の服用を続けており、治療の一環として薬を使わない選...
仁泉堂医院

仁泉堂のマークに込めた想い

今日は、仁泉堂医院の開業時に私自身がデザインしたマークについて、お話ししようと思います。このマークは診察券や私の名刺にも使われており、ブログのサイドバーのプロフィール欄にも白地に緑色で記されています。このデザインは、「自分の尾に噛み付いてい...
文学・芸術

「犬も歩けば棒にあたる」の新解釈

2025年、新たな一年が始まりました。この節目に、「いろは」の「い」にちなむことわざ、「犬も歩けば棒にあたる」を改めて考えてみたいと思います。このことわざは、「江戸カルタ」の冒頭に登場するもので、次のような意味が挙げられます。① 出しゃばっ...
森田療法

対症療法に甘んじない:本質的な解決を目指して

9月に100kmのウルトラマラソンを完走した後、左足首や下腿に違和感が残り、レースのたびに新たな痛みが生じています。この痛みについて、私は医師や整骨院などの治療だけで解決できるものとは考えていません。むしろ、現在の自分にとって身体への負荷が...
仁泉堂医院

「うつ」は必ずしも「うつ病」ではない:薬に頼らないアプローチ

「うつ」と「うつ病」は同じではありませんこのブログをご覧いただいている方の中には、「自分は『うつ』だけれど、神経症ではないから仁泉堂を受診できないのではないか」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、当院での診療方針と「う...
日常

最初で最後の献血

先日、ランニングレースまでの時間があり、左脚の故障でトレーニングを控えていた私は、久しぶりに献血ルームを訪れました。以前のブログで触れたこともありますが、献血への思い入れには個人的な背景があります。それを克服し、「これからも献血ができる」と...
森田療法

苦悩を和らげる言葉:「越したことはない」のすすめ

「越したことはない」という考え方私の出身校である群馬大学の先輩で、周産期メンタルヘルスを専門にされている高橋由美子先生の講演を聴いた際、心に残る言葉がありました。先生は、悩みを抱えるママさんたちへのアドバイスに「越したことはない」という表現...
森田療法

第41回日本森田療法学会を振り返って

第41回日本森田療法学会において私の発表に多くの反響をいただきました。家族療法と森田療法の共通点と相違点を理論的に整理した内容が好評だったことは、大変ありがたく感じています。学会全体を通して印象的だったのは、森田療法の重要な側面である「症状...
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