仁泉堂ブログ「あるがままを生きる」は、
このたび300回を迎えました。
ここまで読んでくださった皆さまに、心から感謝いたします。
2024年7月 ― あり方を改める決断
2024年7月。
それまでの数えきれない臨床体験の積み重ねの中で、私は仁泉堂のあり方を改める決断をしました。
薬物療法を手放すこと。
しかし当時、統合失調症や双極症など、薬物療法が不可欠な患者さんも多く通院されていました。
また、減薬に時間を要する方も少なくありませんでした。
そのため、1年10か月の猶予期間を設け、
- 他院へのご紹介
- 丁寧な減薬のサポート
を進めていきました。
紹介を受け入れてくださった患者さん、
そして医療機関の皆さまに、改めて深く感謝申し上げます。
最後の診察の日
先日、このブログを毎回楽しみにしてくださっていた方が、
薬物療法継続のため当院での最後の診察を迎えられました。
「今後もブログは読み続けます」と言っていただきました。
その言葉は、静かに、しかし確かに、私の背中を押してくれました。
引き算の医療へ
薬物療法をやめるという決断は、
単に治療手段を変えることではありませんでした。
それがきっかけとなって、
- 生き方を見直す
- 自ら選ぶ力を取り戻す
- 行動する力を思い出す
そうした変化を経験された方が、少なくなかったように思います。
このブログは2024年9月に書き始めました。
当初は毎日更新。
しかし11月半ばからは負担を感じ、2日に1回の更新へと変えました。
ブログを書くことは、
自分の行動の選択とその結果を見直す作業でもあります。
まさに、私自身が森田療法の日記療法を実践しているようなものです。
その過程で、さらに「引き算」の必要性に気づきました。
- 診断書を書くことをやめ
- 診断名をつけることもやめました
私の診療の守備範囲は、一般的な精神科医療よりも限定的かもしれません。
けれど、仁泉堂を選ばれた方々の回復力には、何度も驚かされています。
神経症とは何か
私は、神経症を「脳の病気」とは考えていません。
それは、
心のあり方が滞っている状態です。
だからこそ必要なのは、
- 行動する力を思い出すこと
- 行動の選択肢を取り戻すこと
です。
私自身も、途上にいます
診察室では時々お話ししていますが、
私自身も神経質や神経症に悩んだ時期があります。
そして今もなお、精進の途上です。
このブログは、読み手のみなさんのためだけに書いているのではありません。
私自身の問い直しの記録でもあります。
これからも、ともに
300回という数字は、通過点にすぎません。
小さな新しい行動を選ぶこと。
日記で、自らの選択と結果を見直すこと。
その積み重ねが、
- 生きる力
- 行動を選ぶ力
を静かに育てていきます。
これからも、読者の皆さんとともに、
一歩ずつ精進していきたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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