週末、私が参加しているトレイルランニングの練習会が2期目を迎え、新しい仲間が加わりました。
大和コーチは、昨年に続いて「切磋琢磨していってほしい」という言葉を強調していました。
その言葉を聞きながら、改めて感じたことがあります。
練習会は、何かを一方的に“教わる場”というよりも、仲間同士で切磋琢磨する場なのだ、ということです。
「切磋琢磨」という言葉は、もともと象牙や原石を磨き上げる工程を表したものです。
同じ目標を持つ仲間が、互いに励まし合い、ときに戒め合いながら、自分を磨いていく。そんな関係性を意味しています。
練習会の仲間たちは、それぞれ目指すレベルもレースの結果も異なります。
それでも、「トレイルで強くなりたい」という共通の方向を持っています。
だからこそ、そこにいる全員が仲間です。
コーチでさえも、同じ方向を向く一人の仲間なのだと思います。
そして不思議なことに、特別な会話を交わさなくても、周囲の姿勢や取り組み方を見ているだけで、人は自然と影響を受けていきます。
私は、この考え方にとても共感しています。
だからこそ、仁泉堂もまた、そのような場でありたいと思っています。
ここは、何かを一方的に与える場所ではなく、
それぞれが自分の人生を進めるために、「今ここで、自分にとって自然な一手」を選んでいく場です。
対話や日々の取り組みを通して、お互いに影響を受けながら、それぞれが自分を磨いていく。
そんな関係性の中で変化が生まれていくと考えています。
そのために、私は自分だけが特別な立場に立つことを望んでいません。
「医師」という肩書きを、権力のように使うこともしたくありませんし、
薬を出す側・出される側という対立的な関係にもしたくないと思っています。
ここでは、立場の違いはあっても、同じ方向を向く仲間として関わっていきたいのです。
仁泉堂に来てくださる方々は、毎回、私自身を磨いてくれています。
そして、ここに来ることで、知らず知らずのうちに何かが磨かれていく。
そのような場であれたら、と願っています。

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