昨日、第4回の屋外清掃セラピーを行いました。
午前10時にクリニック前に集合。天候の影響もあって、今回の参加者は私を含めて3名と少人数でしたが、その分、密度の濃い時間になりました。
強い風の中、前回とは違うコースを歩きながらゴミ拾いを開始。
BBQの後に捨てられたと思われるガス缶や、中に泥や砂が詰まってドロドロになった空き缶など、なかなか手ごわいゴミも回収しました。
この屋外清掃セラピーには、ひとつ大事なルールがあります。
「自分が拾ったゴミは、自分で持ち帰って捨てる」ということです。
軽い紙くずなら問題ありませんが、汚れていたり、処分に手間がかかりそうなゴミになると、正直、少し躊躇が生まれます。
その“躊躇い”こそが、このセラピーの大切な素材でもあります。
予定通り1時間半歩き、クリニックに戻ると、約3.5kmの道のりでした。
その後、参加者で輪になり、この1時間半の体験を振り返りながら語り合いました。
私は、ここにこそセラピーの本質があると感じています。
診察室では、多くの場合、患者さんは「記憶された出来事」や「頭の中で整理された考え」を語ります。私はそれをできるだけ丁寧に聴き、そのときの体験や感覚をイメージしながら対話します。
一方で、屋外清掃セラピーでは、私たちは「今、共に体験したこと」を材料に対話をします。
寒さ、風、重たいゴミ、汚れた手、歩き疲れた足――それらはすべて、今ここにある現実です。
心理療法では「ヒア・アンド・ナウ(今ここ)」が大切だと言われます。
屋外清掃セラピーは、そのヒア・アンド・ナウを、頭ではなく体ごと体験する場だと言えるでしょう。
新しい体験、新しい自分への変化を生み出す力は、診察室での対話だけのときとは比べものにならないほど大きいと、私は感じています。
現在でも、診察室で一緒にヨガをしたり、石や流木、バランスボールを使った対話を行っている方がいます。
今後は、こうした「共に何かをする」体験のバリエーションを、屋外も含めてさらに広げていくつもりです。
普段の診察の何倍ものパワーを持つ屋外清掃セラピー。
また企画しますので、ぜひ気軽にご参加ください。

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