「自分のカラダ」と向き合う——独自の工夫と科学のバランス

ダイエット

トレイルランニングの仲間と話していると、食事や栄養にあまり気を配らなくても、驚くほど引き締まった体を維持している人がいます。体脂肪率も低く、パフォーマンスも安定している。そんな姿を見ると、「あれ?自分は何をそんなに気にしているんだろう」と、ふと考えてしまうことがあります。

でも、それは比べる相手を間違えているのかもしれません。

私たちのカラダは、生まれ持った体質や代謝の特性、環境への適応の仕方などがそれぞれ異なります。誰かにとってうまくいく方法が、必ずしも自分にも効果的とは限りません。だからこそ、「自分の体質に合ったカラダ作り」を考える必要があります。

独自の工夫は必要。でも「科学的な土台」はもっと大事

もちろん、仲間の実践や成功体験には学べることも多くあります。しかし、それをそのままコピーするのではなく、「自分の体に合う形に工夫する」ことが大切です。

ただし、どれだけ独自の工夫であっても、自然科学的に誤ったことを積み重ねても、良い結果は得られません。

たとえば、飲酒について考えてみましょう。アルコールが運動機能に与える影響は人によって違います。翌日ケロッとして走れる人もいれば、二日酔いで全く動けない人もいる。でも、「酒を飲めば飲むほど運動機能が高まる」と言い出したら、それは明らかに誤りなのです。

つまり、「人それぞれ違う」ことと、「科学的に誤っている」ことは別だということです。

自分の体と対話する

カラダづくりや健康維持においては、自分の状態をしっかり観察し、自然科学的に正しい知識をベースに試行錯誤を重ねることが求められます。トレイルランニングのように過酷な環境でのパフォーマンスが求められる競技では、なおさらです。

仲間の声に耳を傾け、自分の感覚にも正直になり、そして確かな科学にも目を向ける——この三つのバランスが取れたとき、カラダは一番良い方向に向かいはじめます。

まとめ

  • 他人と比べすぎない、自分の体質に目を向ける
  • 独自の工夫は大切、でも「科学的な筋」は通す
  • 参考にすべきは「意見」ではなく「原則」

自分のカラダと向き合うことは、他人との比較ではなく、自分自身との対話です。何が自分にとって最適なのか。焦らず、誤魔化さず、正直に向き合っていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました