2026年、自然にしたがって走る

仁泉堂医院

昨年を振り返ると、走力という点では、これまででいちばん手応えのある一年だったように思います。

チームトレイルヘッド大和練でのポイント練習やトレイル練習に加え、関節可動域トレーニング、自主練習時間の増加。派手なことをしたわけではありませんが、積み重ねによって、体は確実に変わってきました。

今年は、いくつかの事情もあり、群馬県周辺のレースに絞って走ろうと考えています。

明確な目標は、上州武尊山スカイビュートレイル130と赤城山トレイルランニングレースです。

上州武尊山は、これまでで最長となる130km超、累積標高差8000m超のコースです。

正直に言えば、「完走できるかどうか」はやってみなければ分かりません。

それでも、このコースを自分の足で最後までたどりたいと思っています。

赤城山では、2025年に記録した5時間16分を更新し、できれば5時間切りを目指します。

そのための調整として、いくつか他のレースにも出走する予定です。

私は若い頃、一時期、地震や火山を研究する仕事に憧れていました。

森田療法的に言えば、「もし別の人生があったなら」という話は意味を持ちませんが、それでもあの憧れは、いまの自分につながっている気がします。

自然の中で起きることを、できるだけそのまま受け取りたい。

人間の都合でコントロールしきれないものに、素直に向き合いたい。

その感覚が、いまの「自然にしたがって生きる」という姿勢と重なっています。

山を走っていると、私はとても「自分らしい場所」にいると感じます。

斜面で足を取られ、転び、雨に打たれ、低体温の不安を抱えながらも、ただ前に進み続ける。

そのとき、自然に抗うのではなく、自然にひれ伏すような、不思議な心地よさがあります。

完走タイムの自己記録を更新できる時間は、そう長くはないでしょう。

年齢とともに、スピードや回復力には限界が出てきます。

でも、自分の体という自然と、山という自然が重なり合う感覚は、むしろこれからの方が深まっていくのではないかと思っています。

無理に押し切るのではなく、思い通りにならないことも含めて、自分の体を感じながら進む。その感度は、まだいくらでも磨ける。

2026年は、結果としてのタイムだけでなく、

日々、自分の体と向き合い、自分の「自然」と向き合う一年にしたいと思っています。

それは、山を走ることだけでなく、診療においても同じことかもしれません。

人間もまた自然の一部であり、変わり続ける存在です。

その変化に、今年も誠実に付き合っていきたいと思います。

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