このレースでは、リタイアする人が多く出るだろう。
そう感じていたからこそ、「生き残ること」に価値を置くことができたのだと思う。
もう一つ、大きな支えになっていたのが、普段一緒に練習している仲間たちの存在だった。実際にその場で応援してくれているわけではない。それでも、「遠くで応援してくれている」という感覚は、身体を動かし続けるための力になっていた。
思い通りにならない自然条件の中で、状況を読み、今できる選択を重ねていく。
それは特別な才能ではなく、誰にでも起こりうる現実との向き合い方だと思う。
仁泉堂では、こころの問題もまた、意志や気合で解決するものとは考えていない。自然や環境、人との関係の中で、どう動き続けられるかを探っていく。その姿勢は、雨と泥の中で過ごしたこの一日と、確かに重なっている。

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