「上がらなくなった心拍」——静かに進む変化を感じる

日常

このところ、走っていて不思議な変化を感じています。

9kmのペース走を4分20秒/kmで走っても、心拍が135〜140しか上がらなくなりました。

少し前までは150台だったのに、です。

呼吸も乱れず、余裕をもって走れてしまう。

最初は、「疲れているのかな?」と思いました。

しかし試しに最後の1.6kmを3分40秒/kmまで上げてみると、心拍は150前後。

ちゃんと反応しています。つまり、単に「上がらない」のではなく、同じ負荷でも身体が楽にこなせるようになったということです。

これはトレーニングの世界では、心肺機能やランニングエコノミーが向上した状態を意味します。

けれど、それを実感する瞬間はとても静かです。

派手な達成感もなく、ただ“苦しくない”。

少しずつ、知らぬ間に身体が馴染んでいる。

人の心の変化も、これに似ている気がします。

焦って「変わらなければ」と思っているうちは、変化は訪れません。

行動を続けながら、ある時ふと、「前ほど苦しくない」と気づく。

それは意志の力ではなく、自然の力が働き出した証拠です。

走ることも、治療も、育つことも。

どれも、無理に引き上げようとせず、自分の自然なリズムに任せることが大切なのだと思います。

心拍が上がらない今の身体は、

がむしゃらに進む時期を抜けて、次の段階に入ったということ。

この静かな適応を、しっかり味わいながら、

12月のレースに向かいたいと思います。

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