山は歩くより、走ったほうが楽なこともある

日常

登山といえば「歩くもの」と思われがちですが、私はあえて「走るように」登ることがあります。

実際には、足踏みに近いような小刻みな動きで、見た目には歩いている人より遅くさえ見えることもあります。それでも私が走るように登るのは、そのほうが疲れにくく、身体への負担が少ないと感じているからです。

ポイントは、歩幅の小ささにあります。

歩いて登ろうとすると、どうしても一歩が大きくなりがちです。けれど、歩幅が大きいと、そのぶん脚を大きく持ち上げる必要があり、腿や膝に強い力がかかります。これが積み重なると、次第に疲労が蓄積していきます。

階段を思い出してみてください。一段飛ばしで登るとスピードは上がるかもしれませんが、すぐに疲れてしまうはずです。逆に、一段ずつ登るとゆっくりでも楽に感じます。

登山でも同じで、一歩一歩を小さく刻むことで、脚にかかる負荷が軽減され、結果的に長く登り続けることができます。たとえ同じペースでも、大きく登るより、小刻みに動くほうが、体には優しいのです。

実際に階段で試してみてほしい

この感覚は、身近な階段でも実感できます。歩幅を大きくしたときと、小さく細かく登ったときで、どちらが楽かを比べてみてください。

山は、一歩一歩の積み重ねがすべてです。その「一歩」をどう踏み出すかで、体力の消耗も、登りきれるかどうかも変わってきます。

自分の体に合った登り方を見つけていくことが、無理なく山を楽しむためのヒントになるかもしれません。

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