先日、ある店でトイレに入った。
用を済ませてドアを開けた瞬間、小さな女の子が「わっ」と飛び出してきて、思わずこちらも驚いた。
どうやらその子は、トイレに入っているお兄ちゃんを驚かせようとしていたらしい。
ところが、出てきたのは見知らぬ大人だった。
女の子は一瞬きょとんとし、それから少し気まずそうに「ごめんなさい」と小さくつぶやいた。
そういえば、さっき隣に小学生くらいの男の子がいた。
きっと、あの子がお兄ちゃんなのだろう。
私は思わずにやりとしながら、その場を離れた。
ほんの一瞬の出来事だったが、胸のあたりが少しだけあたたかくなるような、そんな時間だった。

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