大仁

日常

書店で見つける、新しい本との縁

先日、「子どもと悪」(河合隼雄・著)を読みたくなり、書店を訪れました。通販での購入が多かった時期もありましたが、最近は運動もかねて、足を運んでいます。この日は、最初に立ち寄った書店では見つからず、二軒目でようやく発見。岩波現代文庫のコーナー...
人間・社会

「最善」という言葉の光と影:個人に留めることの大切さ

「最善を尽くす」という言葉は、多くの人にとって前向きで力強い言葉でしょう。私自身もよく使います。しかし、この言葉には意外な危険が潜んでいることに気づきました。たとえば、私が「最善を尽くす」と言う場合、それは「自分が良いと思う行動を取る」「し...
コミュニケーション

伝えることにとらわれない会話のコツ

会話が苦手だと感じる方へお伝えしたいことがあります。診察室では、気持ちや感情、考え方について話す機会が多いですが、こうした深い話は限られた場所や関係の中でしか成り立たないものです。私たちは皆、心の内を語れる相手が多いわけではなく、それも語れ...
文学・芸術

南の島のハメハメハ大王に学ぶ「あるがまま」の生き方

ふとした時に「南の島のハメハメハ大王」の歌が頭に浮かび、口ずさんでしまいました。改めて歌詞(作詞・伊藤アキラ)を確認してみると、その豊かな表現に心が惹かれます。南の島の大王はその名も偉大なハメハメハロマンティックな王様で風のすべてが彼の歌 ...
日常

目覚めのヨガのすすめ

私は出勤前の時間が確保できる時に、「目覚めのためのヨガ」を行う習慣を続けています。まず牛のポーズと猫のポーズで体をほぐし、そこから下向きの犬ポーズ、ローランジ、戦士のポーズ3、半月のポーズ、ねじった半月のポーズ、そして戦士のポーズ2へと続け...
精神医学・精神医療

精神科診断の難しさ

精神科の診断は、身体疾患と違って症状に基づいて行われます。しかし、この「症状」というものは、一口に定義しきれない「裾野の長い山」のようなものです。どこまでを山と呼ぶのか、その範囲をどこで線引きするかによって、診断が異なってくるのです。まず、...
コミュニケーション

「正解」と「多様性」:国語の授業から考える相互理解のあり方

ある患者さんが、小学校時代の国語の授業について話してくれました。そのかたは「作者は何を言いたかったのでしょうか?」という質問にどうも納得がいかなかったそうです。「作者に聞かないと分からない」と感じて、一つの正解に絞られることがしっくりこなか...
人間・社会

制度に頼らない医療のために:医療者と患者、それぞれの責任

制度が複雑化する理由とは?医療制度は次々に新しい規制が追加され、年々複雑化しています。制度が増える理由の一つには、「規制がないと過剰な行動が生じる」と考える人たちの存在があるでしょう。たとえば、制限速度がなければ危険な速度で車が走るという発...
仁泉堂医院

“〜じゃないですかぁ”が妨げる「あるがまま」の生き方

診察の中で、患者さんから時々「〜じゃないですかぁ」という言葉を耳にすることがあります。例えば、「上司には逆らえないじゃないですかぁ」「子育ては大変じゃないですかぁ」「頭痛は辛いから、頭痛薬を飲むしかないじゃないですかぁ」といった表現です。か...
日常

秋の山で感じる回復の兆し

足首の痛みがずいぶん良くなってきました。実は今週参加予定だったトレイルランニングのレースを見送り、少し残念な気持ちもありますが、長距離のランは脚にかなり負担がかかるもの。慎重に判断しました。とはいえ、3週間後には今年最後のメインレースが控え...
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