マリオで学ぶ「階層的な思考」のススメ

コミュニケーション

階層的な物事の捉え方を学ぶマリオの世界

「キノコを採ると大きくなれる」というおなじみのゲーム、スーパーマリオ。その世界観を使って、物事を階層的に捉える方法を考えてみましょう。


小さいマリオと「階層」のお話

このゲームでは、マリオはキノコを採ると「ビッグマリオ」になり、敵から一度攻撃されても小さくなるだけで生き残ることができます。しかし、「小さいマリオ」の場合、敵の攻撃を受けると即座にLIFEを失ってしまいます。

ここで、Aさん、Bさん、Cさんの3人の視点を見てみましょう。

  • Aさん:「小さいマリオが敵の攻撃を受けたら終わりです。」
  • Bさん:「でも終わりじゃありませんよ。マリオはLIFEを3つ持っています。一回失っても、あと2回のチャンスがあります。LIFEを全て失ったら終わりです。」
  • Cさん:「それでもまだ終わりじゃありません。プレイヤーが生きている限り、何回でもゲームをリスタートできます。」

どれも正しい意見ですが、それぞれの視点は異なる「階層」に基づいています。


階層を理解する

この3つの視点を整理すると、以下のように「階層」に分類できます。

  1. 第1層:「小さいマリオが敵の攻撃を受けたら終わり」
    • ゲーム内の瞬間的な事象にフォーカス。
  2. 第2層:「LIFEを全て失ったら終わり」
    • マリオ全体のLIFEという視点で見る、中期的な問題。
  3. 第3層:「プレイヤーが生きている限り終わらない」
    • ゲーム全体の仕組みを超えた、長期的・メタ的な視点。

議論の階層に注意しよう

物事を議論する際には、参加者全員が同じ階層で話をしているかどうかが重要です。例えば、Aさんが「第1層」の話をしているのに、Cさんが「第3層」の話をしてしまうと、お互いの意見がすれ違い、不毛な議論になってしまうことがあります。

一方で、精神療法などの分野では、時に「上位の階層」から物事を見直すことが役に立つ場合があります。例えば、ゲームオーバーになって落ち込んでいるBさんに、Cさんが「まだ生きているから何度でも挑戦できるよ」と励ますことは、とても素敵な考え方ですよね。


結論:階層を理解して活用しよう

マリオの例からわかるように、私たちは物事を「階層的」に捉えることができます。そしてその階層を意識することで、議論のすれ違いを防ぐことができたり、物事を俯瞰してポジティブに捉え直すきっかけを得たりすることができます。

日常生活や仕事、さらには困難に立ち向かう際に、ぜひこの「階層的な物事の捉え方」を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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