仁泉堂医院 「現実を直視しなくてはいけないのですか?」 「どんなに苦しくても、今起きている現実を直視しなくてはいけないのですか?」そう患者さんに問われたとき、私はこう答えました。「目をそらすことは、さらに苦しさを増すことにつながるかもしれません」このやり取りは、抗不安薬の減量を目指す患者さんとの... 2025.04.01 仁泉堂医院森田療法
仁泉堂医院 診察室をハイテーブルに変えました──「立つこと」と「対話の場」 先週から、クリニックの診察室のテーブルをハイテーブルに変えました。これには2つの理由があります。1. 立って診察するという選択私はランナーとしてのパフォーマンス向上のため、月に一度トレーナーさんに診てもらっています。先日、そのトレーナーさん... 2025.03.30 仁泉堂医院運動
日常 運動にもバリエーションを──ラグビーをクロストレーニングに 先日、健康的な食事にはバリエーションが大切だという話を書きました。さまざまな食材を摂ることで、栄養バランスが整い、健康を維持しやすくなります。それならば、運動も同じではないでしょうか?私はトレイルランニングという競技をしています。一口にトレ... 2025.03.28 日常運動
ダイエット 健康的な食事は「バリエーション」から 私たちの体は、常に作り変えられています。たとえば、皮膚や血液の細胞は日々新しくなり、脳細胞のように再生しにくいものでも、その構成分子は入れ替わっています。そして、その材料となるのが「食べ物」 です。直接食事から取り入れた栄養をそのまま使うこ... 2025.03.26 ダイエット日常
人間・社会 「正しさ」とは何か? 〜戦隊シリーズの歌詞から考える〜 以前の記事で、戦隊シリーズの歌詞にある「強さは力じゃないのさ、男らしさと正しさだ」という一節を取り上げ、「男らしさ」について考えました。今回は、その続きとして「正しさ」とは何かを考えてみたいと思います。この歌詞は、あくまで戦隊シリーズの世界... 2025.03.24 人間・社会
コミュニケーション マニュアルだけでは学べないこと——患者さんとの対話から 先日、ある患者さんとお話ししたときのことです。その方は最近転職し、新しい職場での仕事を始めたばかりでした。ところが、業務の手順がわからず、先輩職員に「一度やり方を見せてもらえませんか?」とお願いしたところ、「マニュアルを読めばできるはずだ」... 2025.03.22 コミュニケーション仁泉堂医院
日常 ノーサイドの先にあるもの 大学医学部時代、私はラグビーに情熱を注いでいました。卒業してから23年の時が流れましたが、今でも現役の部員たちが定期的に試合結果や活動報告をOBである私たちに届けてくれます。そのおかげで、私は母校のラグビー部とのつながりを持ち続けています。... 2025.03.20 日常運動
森田療法 逃げるか?それとも立ち向かうか? 〜「選択する勇気」を持つことの大切さ〜 逃げてはいけないのか? 患者さんとの対話から診察の中で、対人関係の悩みや仕事の問題を抱えた患者さんから「逃げてはいけないのでしょうか?」と尋ねられることは少なくありません。このような問いに答える際には、「行動の選択」という視点を意識すること... 2025.03.18 森田療法
日常 「心の持ち方」で人生は変わる? 先日、ある卒業式に出席する機会がありました。その中での式辞で、「心の持ち方で人生は変わる」という言葉が引用されていました。この言葉、一見すると前向きで励まされるように感じるかもしれません。しかし、森田療法的な視点から見ると、少し危うい側面が... 2025.03.16 日常森田療法
ダイエット 糖質の摂取とメンタルヘルスの関係 近年、食生活とメンタルヘルスの関連が注目されています。特に、糖質の過剰摂取や炭水化物中心の食事が、抑うつ症状を悪化させる可能性があることは、複数の研究で指摘されています。その機序は未解明ですが、血糖値の急激な変動のほか、腸内細菌叢、酸化スト... 2025.03.14 ダイエット精神医学・精神医療
ダイエット 健康的な食事は「バリエーション」から 私たちの体は、常に作り変えられています。たとえば、皮膚や血液の細胞は日々新しくなり、脳細胞のように再生しにくいものでも、その構成分子は入れ替わっています。そして、その材料となるのが「食べ物」 です。直接食事から取り入れた栄養をそのまま使うこ... 2025.03.26 ダイエット日常
ダイエット 糖質の摂取とメンタルヘルスの関係 近年、食生活とメンタルヘルスの関連が注目されています。特に、糖質の過剰摂取や炭水化物中心の食事が、抑うつ症状を悪化させる可能性があることは、複数の研究で指摘されています。その機序は未解明ですが、血糖値の急激な変動のほか、腸内細菌叢、酸化スト... 2025.03.14 ダイエット精神医学・精神医療
ダイエット 不安と向き合う力を養う ~登山から学ぶ「あるがまま」~ 人生の中で不安を感じることは誰にでもあると思います。そんな時こそ、自分の状態、感覚、感情をできる限り「あるがまま」把握することが大切です。しかし、「現実を見るのが怖い」「放っておけば何とかなる」「誰かが助けてくれるはず」と、現状から目をそら... 2025.02.20 ダイエット森田療法
ダイエット 手間を楽しむコーヒータイム:走る日々が変えた飲み物の選択 以前はコカコーラゼロなどの炭酸飲料を好んで飲んでいた私ですが、運動が日常となり、トレイルランニングレースに定期的に参加するようになってからは、コーヒーを楽しむことが多くなりました。コーヒーは焙煎された豆を購入し、キャンプ用のコーヒーミルで挽... 2024.11.08 ダイエット日常
ダイエット 無理せず「食べ残す」ことの大切さ 目の前の食事を、無理をしてでも完食しなければと思ったことはありませんか?昔の人々は、食べきれなかったものをそのまま自然に返していました。残された食べ物は、動物や昆虫、微生物の栄養源となり、自然の中で再利用されていたはずです。「食べ残しはいけ... 2024.11.06 ダイエット人間・社会
ダイエット 肥満治療と薬物療法:慎重に進むべき理由 原発性肥満症に対する薬物療法への懸念昨日、大学時代の友人である内分泌内科医が、原発性肥満症に対する薬物療法を推奨する講演をしていました。原発性肥満症とは、特に疾患を背景としない通常の肥満を指しますが、私はこの考えに強く反対しています。食事療... 2024.10.25 ダイエット精神医学・精神医療
ダイエット 心の健康は身体から始まる:今すぐできるケアの方法 心を大切にするためには、まず身体を大切にしよう最近、心のケアがとても重要視されるようになりましたね。学校教育でも、無理に何かをやらせるのではなく、本人の気持ちを尊重する風潮が強くなっていると感じます。心の健康を大事にすることは、もちろん素晴... 2024.10.10 ダイエット精神医学・精神医療運動
ダイエット 不満から一歩前へ:糖尿病治療に必要な自己努力 先日の診察でのことです。ある患者さんが糖尿病内科に通い、血糖値を下げる薬の副作用について不満を抱いていました。「副作用があっても、薬を中断すると血糖値が上がってしまうので、服薬を続けるように」と医師から指示されたものの、納得できない様子でし... 2024.10.07 ダイエット仁泉堂医院
ダイエット “できない”を“しないことにしよう”に変える:行動の選択肢を広げる考え方 例えば、次のような言葉を耳にすることがあります。「今日は仕事で疲れたから、資格試験の勉強ができなかった。」「授業に出るために学校に行きたいけど、意地悪な同級生がいるから行けない。」こういった言葉に対して、皆さんはどう感じますか?私は、この「... 2024.10.01 ダイエット仁泉堂医院
ダイエット ダイエット成功の秘訣:運動から始める理由 「生き方を変えないとダイエットは成功しない」という記事で、ダイエットへのハードルを上げてしまったかもしれません。今回は、これからダイエットを始めたいという方のために、具体的なアドバイスを書いてみようと思います。ダイエットの基本原則はシンプル... 2024.09.20 ダイエット運動
仁泉堂医院 「現実を直視しなくてはいけないのですか?」 「どんなに苦しくても、今起きている現実を直視しなくてはいけないのですか?」そう患者さんに問われたとき、私はこう答えました。「目をそらすことは、さらに苦しさを増すことにつながるかもしれません」このやり取りは、抗不安薬の減量を目指す患者さんとの... 2025.04.01 仁泉堂医院森田療法
森田療法 逃げるか?それとも立ち向かうか? 〜「選択する勇気」を持つことの大切さ〜 逃げてはいけないのか? 患者さんとの対話から診察の中で、対人関係の悩みや仕事の問題を抱えた患者さんから「逃げてはいけないのでしょうか?」と尋ねられることは少なくありません。このような問いに答える際には、「行動の選択」という視点を意識すること... 2025.03.18 森田療法
日常 「心の持ち方」で人生は変わる? 先日、ある卒業式に出席する機会がありました。その中での式辞で、「心の持ち方で人生は変わる」という言葉が引用されていました。この言葉、一見すると前向きで励まされるように感じるかもしれません。しかし、森田療法的な視点から見ると、少し危うい側面が... 2025.03.16 日常森田療法
森田療法 天気をコントロールできたらどうなる?ーーあるがままを受け入れることの大切さ 「天気は人間がどうすることもできないもの」——私たちはそう思って日々を過ごしています。運動会が雨で中止になったり、大雪で電車が止まったりするのも、「仕方ない」と受け入れています。でも、もし天気を自由にコントロールできたらどうでしょう?例えば... 2025.03.02 森田療法
森田療法 過去にとらわれず、自由に生きる 私たちはつい、物事の因果関係を直線的に考え、「こうなったのは、こういう理由がある」と説明したくなります。しかし、人生の出来事は無数の要因が複雑に絡み合って生じるものであり、単純な「原因と結果」の関係では説明しきれません。例えば、「風が吹けば... 2025.02.26 森田療法
森田療法 「できるけど、しない」という選択——生き残るための自然な態度 精神科の診察室では、「朝起きられない」「食べられない」「仕事に行けない」「学校に行けない」といった訴えがよく聞かれます。こうした状態に対して、精神療法や薬物療法で改善を試みるのが一般的なアプローチですが、私はそこに別の視点を持っています。多... 2025.02.24 森田療法精神医学・精神医療
人間・社会 社会の問題は、社会の中で解決すべきか?——自然とのつながりが回復の鍵 私たちは、自然災害や過酷な環境から身を守るために社会という仕組みを作り上げてきました。共同体を形成し、協力することで生存の可能性を高め、文明を発展させてきたのです。しかし、現代では皮肉なことに、自然の脅威から身を守るために作られた社会そのも... 2025.02.22 人間・社会森田療法
ダイエット 不安と向き合う力を養う ~登山から学ぶ「あるがまま」~ 人生の中で不安を感じることは誰にでもあると思います。そんな時こそ、自分の状態、感覚、感情をできる限り「あるがまま」把握することが大切です。しかし、「現実を見るのが怖い」「放っておけば何とかなる」「誰かが助けてくれるはず」と、現状から目をそら... 2025.02.20 ダイエット森田療法
仁泉堂医院 人間関係をリンゴにたとえてみる 日々の生活の中で、私たちはさまざまな人と関わります。その中には、長い付き合いがあるけれど、どこかモヤモヤした関係を抱えることもあるでしょう。ある患者さんとの対話を通じて、そんな人間関係を「リンゴ」に例えてみました。虫食いリンゴを手放せない理... 2025.02.10 仁泉堂医院森田療法
森田療法 自らの選択権を手放さないために 私はトレイルランニングを生きがいの一つにしています。多くの大会の要項には、「自分自身で安全と体調の判断ができること」という条件が明記されています。大会運営側ももちろん救助の手を差し伸べますが、それを前提にして挑戦するべきではありません。実際... 2025.02.04 森田療法精神医学・精神医療
仁泉堂医院 診察室をハイテーブルに変えました──「立つこと」と「対話の場」 先週から、クリニックの診察室のテーブルをハイテーブルに変えました。これには2つの理由があります。1. 立って診察するという選択私はランナーとしてのパフォーマンス向上のため、月に一度トレーナーさんに診てもらっています。先日、そのトレーナーさん... 2025.03.30 仁泉堂医院運動
日常 運動にもバリエーションを──ラグビーをクロストレーニングに 先日、健康的な食事にはバリエーションが大切だという話を書きました。さまざまな食材を摂ることで、栄養バランスが整い、健康を維持しやすくなります。それならば、運動も同じではないでしょうか?私はトレイルランニングという競技をしています。一口にトレ... 2025.03.28 日常運動
日常 ノーサイドの先にあるもの 大学医学部時代、私はラグビーに情熱を注いでいました。卒業してから23年の時が流れましたが、今でも現役の部員たちが定期的に試合結果や活動報告をOBである私たちに届けてくれます。そのおかげで、私は母校のラグビー部とのつながりを持ち続けています。... 2025.03.20 日常運動
日常 「できない」は自己暗示? 〜ランニングから学んだこと〜 限界を決めていたのは自分だった先日、ランニングの練習会に参加しました。練習メニューは「4分半/kmのペースで10km走る」というもの。これまで5分半〜6分/kmでしか走ったことがなかった私は、「そんなスピードで走り続けるのは無理だろう」と思... 2025.03.08 日常運動
仁泉堂医院 ランニングフォームから見る「連動性」の重要性と精神科治療への応用 昨年、私はレースのたびに故障を繰り返す自分の課題を克服するため、ランニングクリニックに通い始めました。そのクリニックの院長である宮川浩太さんは、ランニングフォームについて非常に興味深い考えをお持ちで、ホームページには次のように記されています... 2025.01.27 仁泉堂医院森田療法運動
日常 栃木トレーニングトレイルレース2025冬に挑戦してきました! 先週末、みかも山公園で開催された「栃木トレーニングトレイルレース2025冬」に参加しました。昨年9月のウルトラマラソン後、故障に悩まされてきましたが、ランニングクリニックでフォームを見直し、ついに痛みを気にせず走れる状態に回復しました。この... 2025.01.25 日常運動
日常 筋肉と記憶の繋がりを感じた瞬間 先日、ランニングクリニックで股関節周囲の筋肉をトレーニングしている際、大学ラグビー部時代の記憶が次々と蘇りました。サインプレーの動き、スクラムで相手チームのプッシュに耐えた瞬間、さらには私のディフェンスミスで試合の流れを悪くしてしまった悔し... 2025.01.05 日常運動
日常 ランニングフォーム改善への挑戦 先日、ウルトラマラソンやマラソンで繰り返し起こる故障を根本から解決するため、ランニングクリニックを受講しました。ランニングフォームの問題を見直し、改善策を探るため、トレーナーの宮川浩太さんにお願いしました。宮川氏を選んだ理由は、そのアプロー... 2024.12.30 日常運動
文学・芸術 深夜に創作する人々と動物としての私たち 当院には、絵を描くことを生きがいにしている方がいらっしゃいます。彼女にとって、深夜から早朝の時間帯が最も集中できるそうです。日中はあまり創作に集中できないと話してくれました。この話を聞いて、私は次のような考えが浮かびました。芸術家は、現実世... 2024.12.08 文学・芸術運動
日常 目標を変える勇気:マラソンからの気づき 以前、マラソンを走ったときは4時間30分ほどで完走しました。今回のレースでも同じくらいの記録、もしくは記録更新を目指してスタートラインに立ちました。序盤は快調でしたが、24km地点で脚が動かなくなり、歩き始めましたマラソンには「ペーサー」と... 2024.12.04 日常運動