悪循環

精神医学・精神医療

心理療法を有意義にするために大切なこと

人は誰かに自分の感情を吐き出すことで、一時的に楽になったように感じるものです。そのため、精神科医や心理療法家のもとを訪れたとき、無意識のうちに感情のはけ口としてセラピストを使ってしまうことがあります。しかし、こうした関わり方は、せっかくの専...
森田療法

森田療法の「あるがまま」を探求する:でも知的理解より体得が大事です

森田療法で用いられる「あるがまま」という言葉は、一見シンプルで明快に思えるかもしれません。しかし、実際には二つの異なる意味を内包しており、これがこの概念を深く、また捉えにくいものにしています。その二つの意味を理解することは、「あるがまま」が...
仁泉堂医院

「眠れない」を症状と捉えることの矛盾について

森田正馬は「思想の矛盾」について次のように述べています。それは「こうありたい」「こうあらねばならない」という思考と、現実の結果が反対になり、矛盾することを指します。この考え方は、私たちがしばしば混同しやすい概念――主観と客観、感情と知識、体...
森田療法

対症療法に甘んじない:本質的な解決を目指して

9月に100kmのウルトラマラソンを完走した後、左足首や下腿に違和感が残り、レースのたびに新たな痛みが生じています。この痛みについて、私は医師や整骨院などの治療だけで解決できるものとは考えていません。むしろ、現在の自分にとって身体への負荷が...
森田療法

森田療法学会の発表内容について

今週末の第41回日本森田療法学会(in 高知)で一般演題を発表します。発表要旨は以下の通りです。学会に参加される方は、ぜひ私の発表をお聴きいただきたいと思います。また御参加できない方で関心のある方には、後日個別にお伝えし、議論したいと思いま...
森田療法

変化を阻む「なぜ」の罠と森田療法のアプローチ

心理療法の基礎理論を扱った名著『変化の原理』で、ワツラウィックらは「人間の頭脳のような複雑な装置については、動作原理を問うよりも、それが何をする装置なのかを問う方が実用的である」と述べています。これは、パソコンやスマートフォンを例にすると分...
森田療法

悪循環から抜け出すための小話

部屋の中で一人、エアコンが自動で室温を管理している。さらに、電気ストーブが1台あるが、部屋は散らかっており、エアコンのリモコンはどこかに埋もれて見つからない。寒さを感じたその人物は、手元にある電気ストーブをつけて温まろうとした。しかし、エア...
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