教育

仁泉堂医院

子どもの問題に向き合う前に——まず大人の心を整える

学校医として相談を受ける中で、私は一つのことを強く感じています。子どもの行動を語る前に、大人自身の心の有り様が問われている。自傷、暴れる、登校を拒む——子どもの行動の意味を急いで解こうとする前に、まず大人の心にどんな感情が生じたのかを確かめ...
人間・社会

本当に助けてる?支援の名のもとに奪っているもの

「この子のために」「生徒のために」「患者さんのために」――そう思って関わった言葉や行動が、実はその人の自然な成長や回復の力を奪ってしまっていることがあるとしたら、どう感じるでしょうか。親、教師、医師など、人を支える立場にある私たちは、良かれ...
自然適応療法

学び方はひとつじゃない──自然な選択が子どもを育てる

あるお子さんが、集団での学習が難しく、特別支援学級を利用していました。ところが、その支援学級の人数が15人を超えると、そこにも通えなくなってしまいました。支援学級は本来、一人ひとりに合った学びを保障する場所のはずです。しかし現実には、別の集...
コミュニケーション

マニュアルだけでは学べないこと——患者さんとの対話から

先日、ある患者さんとお話ししたときのことです。その方は最近転職し、新しい職場での仕事を始めたばかりでした。ところが、業務の手順がわからず、先輩職員に「一度やり方を見せてもらえませんか?」とお願いしたところ、「マニュアルを読めばできるはずだ」...
日常

「心の持ち方」で人生は変わる?

先日、ある卒業式に出席する機会がありました。その中での式辞で、「心の持ち方で人生は変わる」という言葉が引用されていました。この言葉、一見すると前向きで励まされるように感じるかもしれません。しかし、森田療法的な視点から見ると、少し危うい側面が...
人間・社会

社会の問題は、社会の中で解決すべきか?——自然とのつながりが回復の鍵

私たちは、自然災害や過酷な環境から身を守るために社会という仕組みを作り上げてきました。共同体を形成し、協力することで生存の可能性を高め、文明を発展させてきたのです。しかし、現代では皮肉なことに、自然の脅威から身を守るために作られた社会そのも...
人間・社会

制度と個別性のジレンマを考える

教育や福祉をはじめとする制度は、社会の安定と円滑な運営を支える仕組みとして重要な役割を果たしています。しかし、その一方で、制度が存在する以上、一人ひとりの個別性が軽視されてしまうことは避けられません。制度とは「皆が従う」ことを前提としている...
人間・社会

学校教育について(3)高すぎる学習目標と義務教育の再設計

「授業についていけない」と悩む子どもたち。その大きな原因の一つは、現在の義務教育で求められる学習レベルが中学生にとっては高すぎるのではないかという点です。特に、国語・数学・理科など主要科目の目標が、子どもたちの多様な学びのペースを考慮してい...
人間・社会

学校教育について(2)「人間関係の窮屈さ」と個性の尊重

学校生活での人間関係が苦痛だと感じる子どもも少なくありません。一つの原因は、学校が「人間社会とのつながり」と「自然界とのつながり」の両方を教えようとする場所であることです。しかし、生まれつき「どちらにどれだけ興味を持つか」タイプが違うため、...
人間・社会

学校教育について(1)「学校が楽しくない」子どもたちの家庭でのサポート方法

私は現在、前橋市の教育支援委員会の一員として、学校教育にまつわるさまざまな課題に触れる機会があります。正直なところ、「制度」そのものから少し距離を置きたいという気持ちもあるのですが、この役割は今のところ続けています。そんな立場だからこそ、不...
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