仁泉堂医院

自然適応療法で後悔のループから抜け出す

うまくいかなかったときや、納得できない結果に直面したとき、人はつい「もしあのときこうしていたら」と考えます。けれど、その想像は現実では起きていない出来事です。存在しない過去に心を向け続けることは、自分を苦しめる原因になります。未来に対して「...
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自然適応療法のルーツと、その独自性について

―― 欧米の自然療法とは違う、日本生まれの「自然との向き合い方」「自然適応療法」という言葉を、私たちは最近使い始めました。名前から「ナチュロパシー」や「自然療法」といった欧米発のアプローチを連想される方もいるかもしれませんが、私たちの自然適...
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自然に適応するということ 〜私たちが取り戻せる力〜

前回までの記事では、「自然の摂理に耳を澄ます」ということについて考えてきました。これは、単なる考え方にとどまるものではありません。私自身、医療の現場で多くの方と向き合う中で、「自然のリズムを無視した暮らし」が、心や体の不調を引き起こしている...
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自然の摂理に耳を澄ます 〜私たちは何に生かされているのか〜

前回の記事では、「トイ・ストーリー」を通して、私たち人間もまた、自然の摂理という大きな流れの中で生きている存在かもしれない、というお話をしました。社会の中で生きていると、私たちはどうしても、物事を「人間の視点」からだけ見てしまいがちです。何...
人間・社会

トイ・ストーリーと私たちの人生 〜おもちゃの視点から見えてくるもの〜

皆さんは、ディズニー/ピクサーのアニメ映画『トイ・ストーリー』をご存じでしょうか。ウッディやバズ・ライトイヤーといったおもちゃたちが、持ち主の少年アンディのもとで繰り広げる、友情と冒険の物語です。作中でおもちゃたちは、自分たちなりの意思や目...
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アスリートのメンタルケアと神経症治療の共通点

人間の心は、しばしば現実を歪めて捉えてしまいます。神経症の患者さんは、「起きてもいないこと」を恐れ、「変えられないもの」をなんとか変えようと焦ります。そしてその努力が、かえって不安を強め、心を疲弊させていくのです。同じことが、アスリートの世...
コミュニケーション

「この先生、合わないかも」と思ったときこそチャンス?

クリニックでの診察中、「前の先生は私には合わなかったんです」とお話しされる患者さんに出会うことは、決して珍しくありません。確かに、人と人との間には「相性」というものがあり、会話がすれ違ったままでは、なかなか信頼関係を築けないこともあります。...
日常

登りのフォームが見つからないまま、練習会を終える

いつもトレーニングで登っている水沢山で、練習会が行われました。参加者の中には、私よりもずっと速いメンバーが揃っていて、ついていくのがやっと。いや、正直に言えば、全然ついていけませんでした。「脚をもっと早く地面から離すといいよ」「体重はもう少...
仁泉堂医院

名コーチではなく、先輩ランナーとして──私の森田療法実践記

ある患者さんから、印象的なフィードバックをいただきました。「前回は先生との距離が遠くて、見失ってしまうような感覚でした。どんどん先へ進んで、置いていかれるように感じました。」その言葉に、私ははっとさせられ、深く反省しました。ちょうど最近、私...
人間・社会

お金には感謝を添えて ~ 仕事とは、助け合いから生まれたもの ~

仕事は「助け合い」から始まった私たちが日々の生活の中で関わっている「仕事」や「職業」というものは、そもそも、人と人とが助け合うところから始まったのではないか──そんなふうに、私は考えています。たとえば、縄文時代を思い浮かべてみてください。道...
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