精神医学・精神医療

ダイエット

糖質の摂取とメンタルヘルスの関係

近年、食生活とメンタルヘルスの関連が注目されています。特に、糖質の過剰摂取や炭水化物中心の食事が、抑うつ症状を悪化させる可能性があることは、複数の研究で指摘されています。その機序は未解明ですが、血糖値の急激な変動のほか、腸内細菌叢、酸化スト...
仁泉堂医院

精神科の診断は本当に必要? 〜診断よりも大切なこと〜

仁泉堂医院に初診を希望される方の中には、「治療を受けたい」というよりも「診断をしてほしい」とおっしゃる方が少なくありません。精神的に苦しい状況で、自分の状態をはっきりさせたいと思うのは自然なことかもしれません。しかし、私は「診断することが本...
仁泉堂医院

医師は薬物療法師ではない

現代の精神科診療において、薬物療法が中心になりすぎていることに疑問を感じたことはありませんか? もちろん、統合失調症や双極症、精神病性うつ病のほか、精神病症状の「急性期」において、薬物療法は非常に重要な役割を果たします。しかし、それ以外の精...
森田療法

「できるけど、しない」という選択——生き残るための自然な態度

精神科の診察室では、「朝起きられない」「食べられない」「仕事に行けない」「学校に行けない」といった訴えがよく聞かれます。こうした状態に対して、精神療法や薬物療法で改善を試みるのが一般的なアプローチですが、私はそこに別の視点を持っています。多...
精神医学・精神医療

心理療法を有意義にするために大切なこと

人は誰かに自分の感情を吐き出すことで、一時的に楽になったように感じるものです。そのため、精神科医や心理療法家のもとを訪れたとき、無意識のうちに感情のはけ口としてセラピストを使ってしまうことがあります。しかし、こうした関わり方は、せっかくの専...
人間・社会

山と人生の共通点—遭難しないための準備とは?

登山と人生の遭難—備えの大切さを考える最近、富士登山で軽装のまま遭難する登山者の問題が報道されることが増えています。高齢者の登山や初心者の無謀な挑戦による遭難も後を絶ちません。「好きで山に入ったのだから、自分で下山するのが当たり前だ」という...
森田療法

自らの選択権を手放さないために

私はトレイルランニングを生きがいの一つにしています。多くの大会の要項には、「自分自身で安全と体調の判断ができること」という条件が明記されています。大会運営側ももちろん救助の手を差し伸べますが、それを前提にして挑戦するべきではありません。実際...
仁泉堂医院

「神経症」と「不安症」の違いを考える:当院で神経症という言葉を用いる理由

「神経症」という言葉は、20世紀初頭、フロイトの時代から使われてきました。この概念は、「脳そのものの疾患ではなく、心理的や環境的な影響による精神的不調」を表すものとして発展しました。同時代の森田正馬も、ヒポコンドリー基調(身体の不快感に敏感...
仁泉堂医院

不安症(神経症)治療の国際基準と日本の現状:精神療法の重要性と私の実践

1. 日本の不安症(神経症)治療が抱える問題について不安症は現代社会で多くの人々が抱える課題ですが、その治療法は国によって大きく異なります。特に、日本では国際的に推奨されていない治療が一般的に行われている現状があります。本記事では、不安症治...
森田療法

対症療法に甘んじない:本質的な解決を目指して

9月に100kmのウルトラマラソンを完走した後、左足首や下腿に違和感が残り、レースのたびに新たな痛みが生じています。この痛みについて、私は医師や整骨院などの治療だけで解決できるものとは考えていません。むしろ、現在の自分にとって身体への負荷が...
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