森田療法

文学・芸術

南の島のハメハメハ大王に学ぶ「あるがまま」の生き方

ふとした時に「南の島のハメハメハ大王」の歌が頭に浮かび、口ずさんでしまいました。改めて歌詞(作詞・伊藤アキラ)を確認してみると、その豊かな表現に心が惹かれます。 南の島の大王はその名も偉大なハメハメハ ロマンティックな王様で 風のすべてが彼...
仁泉堂医院

“〜じゃないですかぁ”が妨げる「あるがまま」の生き方

診察の中で、患者さんから時々「〜じゃないですかぁ」という言葉を耳にすることがあります。例えば、「上司には逆らえないじゃないですかぁ」「子育ては大変じゃないですかぁ」「頭痛は辛いから、頭痛薬を飲むしかないじゃないですかぁ」といった表現です。 ...
仁泉堂医院

森田療法の伝統を受け継ぐ:患者同士の交流の場

森田正馬は、神経症を抱える患者さんたちと集まり、さまざまな問題について語り合う「形外会」を開催していました。この会の様子は、森田正馬全集にも記録されています。時にはピクニックに出かけ、自然の中でリラックスしながら話をすることもありました。 ...
人間・社会

排斥の時代に考える:森田療法が教える共存の大切さ

森田療法では、不快な感覚や思考を無理に排除せず、共存することを目指します。現代の医学では、不快な感覚を「症状」として捉え、それを取り除く方向に進みがちですが、森田療法の特徴は、不都合や不愉快な感情も排斥しない点にあります。 社会全体でも、排...
森田療法

森田療法と縁(えん):流動的な役割を受け入れる視点

ある患者さんの息子さんが遠方で緊急手術を受けることになり、担当した外科医がたまたま群馬出身だったそうです。その医師は親切で丁寧に説明をしてくれたと伺い、私は「それは縁がありましたね」と返しました。 この会話をきっかけに、私の中で「縁」と「運...
仁泉堂医院

不快な相手との向き合い方:欲望を見つめ直して行動を変える

先日、ブログの読者でもある患者さんが、診察中にこんな話をしてくれました。「親の言動に毎回腹が立ってしまうんです。でも、先生のブログ記事(2024/9/30)にあった『不快な痛み』の話を思い出して、それと同じだと思いました」と。 家族、職場の...
仁泉堂医院

神経症治療に必要なもの:薬だけに頼らないアプローチ

統合失調症や双極性障害と、不安症などの神経症では、治療のアプローチが大きく異なります。統合失調症や双極性障害は、症状が繰り返し悪化することで、認知機能が低下するリスクがあります。そのため、できるだけ早く治療を開始し、薬で脳の状態を安定させる...
森田療法

精神的なものだから、精神科に行きなさいってどういうこと?

3人の方が左腕の痛みを訴えています。 Aさん:「左腕に痛みがある」→ 検査で左腕に骨折が見つかりました。 Bさん:「左腕に痛みがある」→ 検査では異常が見つかりませんでした。 Cさん:「左腕に痛みがある」→ 検査で右腕に骨折が見つかりました...
森田療法

森田先生、夢の価値を見直してみませんか?

森田正馬全集(第六巻)に記されている、森田正馬の夢に対する見解を紹介します。森田は、夢分析に対して独自の視点を持っていました。特に、フロイトの夢分析について「潜在意識」という概念や夢の象徴的な解釈に対し、否定的な見解を述べています。 森田の...
森田療法

変化を阻む「なぜ」の罠と森田療法のアプローチ

心理療法の基礎理論を扱った名著『変化の原理』で、ワツラウィックらは「人間の頭脳のような複雑な装置については、動作原理を問うよりも、それが何をする装置なのかを問う方が実用的である」と述べています。これは、パソコンやスマートフォンを例にすると分...
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