仁泉堂医院

仁泉堂医院

患者さんに励まされて…もう一度献血に挑戦してみようと思う

ある患者さんは、定期的に献血をされており、その際の採血結果を毎回見せてくれます。さらに、その方は献血だけでなく、当事者会にも積極的に参加し、自らの経験や知識を他の参加者と共有する活動も続けています。 実は私自身、献血に対して少し苦い経験があ...
仁泉堂医院

不快な相手との向き合い方:欲望を見つめ直して行動を変える

先日、ブログの読者でもある患者さんが、診察中にこんな話をしてくれました。「親の言動に毎回腹が立ってしまうんです。でも、先生のブログ記事(2024/9/30)にあった『不快な痛み』の話を思い出して、それと同じだと思いました」と。 家族、職場の...
仁泉堂医院

神経症治療に必要なもの:薬だけに頼らないアプローチ

統合失調症や双極性障害と、不安症などの神経症では、治療のアプローチが大きく異なります。統合失調症や双極性障害は、症状が繰り返し悪化することで、認知機能が低下するリスクがあります。そのため、できるだけ早く治療を開始し、薬で脳の状態を安定させる...
仁泉堂医院

“できない”を“しないことにしよう”に変える:行動の選択肢を広げる考え方

例えば、次のような言葉を耳にすることがあります。 「今日は仕事で疲れたから、資格試験の勉強ができなかった。」「授業に出るために学校に行きたいけど、意地悪な同級生がいるから行けない。」 こういった言葉に対して、皆さんはどう感じますか?私は、こ...
仁泉堂医院

感情が伝染する理由

「夫がイライラしていると、それが自分にうつるのが嫌なんです」とある女性患者さんがおっしゃいました。「イライラって、どうして伝染するんでしょうか?」という質問に対して、私は次のように答えました。 群れを成す動物にとって「感情」は、群れ全体の生...
仁泉堂医院

親の脚本から自分の脚本へ

最近、患者さんとの対話の中で、深く考えさせられる瞬間がありました。その方は、子供のころからずっと親の価値観に縛られて生きてきたと話してくれました。大人になった今でも、自分に自信が持てず、何か行動するたびに親の評価を気にしてしまうというのです...
仁泉堂医院

入口を絞る大切さ:ボランティア経験からの気づき

先日ボランティアとして大会の駐車場整理を担当しました。4人のチームで、選手駐車場の管理を行い、約400台を無事に誘導しました。私以外のメンバーは経験が豊富で、特に一人は毎年この大会で駐車場を担当している方でした。彼らの経験のおかげで、全ての...
仁泉堂医院

孤独感の正体とは?患者さんとの対話から考える

患者さんとの対話から生まれた「孤独感」についての考察 患者さんとの対話の中で浮かび上がった「孤独感」についての悩み。ある患者さんが、「できれば人と一緒にいたくないが、それでも孤独感が強まってしまう」という気持ちを抱えていました。この感覚は、...
仁泉堂医院

高知よさこいから学んだ「変わりゆくことの大切さ」

私は、外来森田療法専門のクリニックを始めるにあたり、2024年7月に森田正馬の生誕地である高知を訪れ、お墓参りをしました。その際、「高知よさこい情報交流館」にも足を運びました。 よさこい祭りは、1954年に不景気を吹き飛ばし、市民を元気づけ...
仁泉堂医院

診察の最初の質問

「いかがですか?」と尋ねると、「悪いです」「変わりません」「うつです」など、患者さん自身が今の状態に対して価値判断を加えた答えが返ってくることがよくあります。しかし、その価値判断自体が、かえって患者さんを苦しめているように感じることが多いで...
タイトルとURLをコピーしました