大仁

日常

ノーサイドの先にあるもの

大学医学部時代、私はラグビーに情熱を注いでいました。卒業してから23年の時が流れましたが、今でも現役の部員たちが定期的に試合結果や活動報告をOBである私たちに届けてくれます。そのおかげで、私は母校のラグビー部とのつながりを持ち続けています。...
森田療法

逃げるか?それとも立ち向かうか? 〜「選択する勇気」を持つことの大切さ〜

逃げてはいけないのか? 患者さんとの対話から診察の中で、対人関係の悩みや仕事の問題を抱えた患者さんから「逃げてはいけないのでしょうか?」と尋ねられることは少なくありません。このような問いに答える際には、「行動の選択」という視点を意識すること...
日常

「心の持ち方」で人生は変わる?

先日、ある卒業式に出席する機会がありました。その中での式辞で、「心の持ち方で人生は変わる」という言葉が引用されていました。この言葉、一見すると前向きで励まされるように感じるかもしれません。しかし、森田療法的な視点から見ると、少し危うい側面が...
ダイエット

糖質の摂取とメンタルヘルスの関係

近年、食生活とメンタルヘルスの関連が注目されています。特に、糖質の過剰摂取や炭水化物中心の食事が、抑うつ症状を悪化させる可能性があることは、複数の研究で指摘されています。その機序は未解明ですが、血糖値の急激な変動のほか、腸内細菌叢、酸化スト...
人間・社会

医師が人間である意味

AIとロボットが活躍する医療現代の医学は、AIやロボット技術の発展により、急速に変化しています。AIは膨大な医学データを分析し、診断精度を向上させ、ロボットは精密な手術を可能にします。こうした技術の進歩により、「医師は本当に人間である必要が...
人間・社会

自分で対処できる安心感 〜海外の価値観と医療DXへの思い〜

先日、海外出身の男性を診察したときに、興味深い話を伺いました。彼の出身国では、車の修理を自分でできることが当たり前なのだそうです。広大な草原や砂漠が広がるその国では、もし砂漠の真ん中で車が故障してしまったら、自分で修理できなければ命に関わる...
日常

「できない」は自己暗示? 〜ランニングから学んだこと〜

限界を決めていたのは自分だった先日、ランニングの練習会に参加しました。練習メニューは「4分半/kmのペースで10km走る」というもの。これまで5分半〜6分/kmでしか走ったことがなかった私は、「そんなスピードで走り続けるのは無理だろう」と思...
仁泉堂医院

精神科の診断は本当に必要? 〜診断よりも大切なこと〜

仁泉堂医院に初診を希望される方の中には、「治療を受けたい」というよりも「診断をしてほしい」とおっしゃる方が少なくありません。精神的に苦しい状況で、自分の状態をはっきりさせたいと思うのは自然なことかもしれません。しかし、私は「診断することが本...
仁泉堂医院

医師は薬物療法師ではない

現代の精神科診療において、薬物療法が中心になりすぎていることに疑問を感じたことはありませんか? もちろん、統合失調症や双極症、精神病性うつ病のほか、精神病症状の「急性期」において、薬物療法は非常に重要な役割を果たします。しかし、それ以外の精...
森田療法

天気をコントロールできたらどうなる?ーーあるがままを受け入れることの大切さ

「天気は人間がどうすることもできないもの」——私たちはそう思って日々を過ごしています。運動会が雨で中止になったり、大雪で電車が止まったりするのも、「仕方ない」と受け入れています。でも、もし天気を自由にコントロールできたらどうでしょう?例えば...
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