大仁

日常

「できない」は自己暗示? 〜ランニングから学んだこと〜

限界を決めていたのは自分だった先日、ランニングの練習会に参加しました。練習メニューは「4分半/kmのペースで10km走る」というもの。これまで5分半〜6分/kmでしか走ったことがなかった私は、「そんなスピードで走り続けるのは無理だろう」と思...
仁泉堂医院

精神科の診断は本当に必要? 〜診断よりも大切なこと〜

仁泉堂医院に初診を希望される方の中には、「治療を受けたい」というよりも「診断をしてほしい」とおっしゃる方が少なくありません。精神的に苦しい状況で、自分の状態をはっきりさせたいと思うのは自然なことかもしれません。しかし、私は「診断することが本...
仁泉堂医院

医師は薬物療法師ではない

現代の精神科診療において、薬物療法が中心になりすぎていることに疑問を感じたことはありませんか? もちろん、統合失調症や双極症、精神病性うつ病のほか、精神病症状の「急性期」において、薬物療法は非常に重要な役割を果たします。しかし、それ以外の精...
森田療法

天気をコントロールできたらどうなる?ーーあるがままを受け入れることの大切さ

「天気は人間がどうすることもできないもの」——私たちはそう思って日々を過ごしています。運動会が雨で中止になったり、大雪で電車が止まったりするのも、「仕方ない」と受け入れています。でも、もし天気を自由にコントロールできたらどうでしょう?例えば...
文学・芸術

感動を生む力—スポーツ、アート、そして医学

最近、息子の影響でNBAのハイライト映像をよく観るようになりました。特に、スター選手のステフィン・カリーのプレーにはいつも驚かされます。彼の卓越したスキルと独特なプレースタイルは、多くのファンを魅了しています。もしロボットが3ポイントシュー...
森田療法

過去にとらわれず、自由に生きる

私たちはつい、物事の因果関係を直線的に考え、「こうなったのは、こういう理由がある」と説明したくなります。しかし、人生の出来事は無数の要因が複雑に絡み合って生じるものであり、単純な「原因と結果」の関係では説明しきれません。例えば、「風が吹けば...
森田療法

「できるけど、しない」という選択——生き残るための自然な態度

精神科の診察室では、「朝起きられない」「食べられない」「仕事に行けない」「学校に行けない」といった訴えがよく聞かれます。こうした状態に対して、精神療法や薬物療法で改善を試みるのが一般的なアプローチですが、私はそこに別の視点を持っています。多...
人間・社会

社会の問題は、社会の中で解決すべきか?——自然とのつながりが回復の鍵

私たちは、自然災害や過酷な環境から身を守るために社会という仕組みを作り上げてきました。共同体を形成し、協力することで生存の可能性を高め、文明を発展させてきたのです。しかし、現代では皮肉なことに、自然の脅威から身を守るために作られた社会そのも...
森田療法

不安と向き合う力を養う ~登山から学ぶ「あるがまま」~

人生の中で不安を感じることは誰にでもあると思います。そんな時こそ、自分の状態、感覚、感情をできる限り「あるがまま」把握することが大切です。しかし、「現実を見るのが怖い」「放っておけば何とかなる」「誰かが助けてくれるはず」と、現状から目をそら...
精神医学・精神医療

心理療法を有意義にするために大切なこと

人は誰かに自分の感情を吐き出すことで、一時的に楽になったように感じるものです。そのため、精神科医や心理療法家のもとを訪れたとき、無意識のうちに感情のはけ口としてセラピストを使ってしまうことがあります。しかし、こうした関わり方は、せっかくの専...
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