仕事の転換がもたらす休息の力

森田療法

「休息は、仕事の中止にあらず、仕事の転換にあり」

これは、森田正馬が語った言葉です。現代でいう「積極的休養」に通じる考え方だと言えます。単に仕事をやめて休むだけでなく、別の活動にシフトすることが、心身のリフレッシュにつながるというものです。

実際、私の身の回りにも多くの「仕事」があります。たとえば、庭の草むしりや、自宅の片づけなどです。以前の私は、仕事で疲れて帰宅すると、家の仕事が残っていることにイライラすることがありました。そんな時は「もう何もしたくない!」と心の中で叫んでいたものです。

しかし、外来森田療法を実践するようになってから、考え方が少しずつ変わってきました。今では「精神科医」としての仕事以外の作業をすることが、逆に「休息」として感じられることが増えたのです。これは単なる休養ではなく、異なる種類の仕事を行うことで、精神的なリフレッシュが得られるということです。

たとえば、今週末の9月22日未明から9月23日の午後にかけて、私は群馬県川場村、上州武尊山を中心に開催されるランニング大会のボランティアに参加します。選手のための交差点誘導、大会終了後の清掃といった業務を担当します。

普段の診療とはまったく異なるこのボランティア活動を通じて、心と体を動かしながら、群馬県の地域活性化や人々の健康増進に少しでも貢献したいと思います。また、精神科医としての仕事の疲れをリセットし、リフレッシュする良い機会とも捉えています。

そのため、週末の間はブログの更新が滞るかもしれませんが、ご理解いただければ幸いです。皆さんも、違う角度からの「休息」を試してみてはいかがでしょうか?

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