太陽戦隊サンバルカンの歌詞に学ぶ、自己実現と「男らしさ」という言葉の意味

人間・社会

「強さ」とは何か?戦隊シリーズから考える「男らしさ」という言葉

先日のブログ記事で「強さとは何か」について考えた後、私の中である記憶が呼び起こされました。それは、子どもの頃に夢中になった戦隊シリーズ『太陽戦隊サンバルカン』です。

このシリーズのエンディングテーマ『1たす2たすサンバルカン』には、「強さは力じゃないのさ、男らしさと正しさだ」という歌詞があります。しかし、近年ではジェンダー問題の影響を受け、戦隊シリーズでも「男らしさ」という言葉を控える傾向が見られるようになりました。

では、かつて語られていた「男らしさ」とは何だったのでしょうか。そして、それは今でも私たちの心の中でどのような象徴として存在しているのでしょうか。

ユング心理学から見る「男らしさ」

このテーマを深掘りするために、心理学者C.G.ユングの考えに触れてみるのが有益だと思います。ユングは「父」と「母」という概念を象徴として扱いました。

母性は、生命を生み出し、包み込み、育む存在です。それが過剰になると、対象を飲み込み、一体化してしまう危険をはらみます。これに対し、父性は既存の在り方を超えて、自立した自己へと導く性質を持っています。(「古いものを壊し、つながりを断つ」という概念はユング的ではないため、修正しました。2025/2/16)

「男らしさ」は自己実現のための象徴

改めて『サンバルカン』の歌詞に立ち返ると、そこに表現されている「男らしさ」とは、集団、社会に飲み込まれず、個として生きるために必要な心の在り方を示しているのではないでしょうか。

これは、生物学的な性別を問わず、自己実現に向けて必要なものの象徴とも言えます。だからこそ、私は「男らしさ」という言葉を単純に否定するのではなく、その奥深い意味を考えながら使うことが大切だと感じています。

昨今、「使ってはいけない言葉」が増える傾向がありますが、言葉の持つ本質的な意味や歴史的背景を理解せずに制限することには疑問を抱かざるを得ません。

皆さんにとって「男らしさ」とは何でしょうか? ぜひ考えてみてください。

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