推しのアイドルや俳優、スポーツ選手を応援することで、エンターテイメントやスポーツがより楽しくなる。そんな方々にお会いすることがあります。そこで、ひとつお勧めしたいのが「推し星」を見つけることです。
夜空に、自分だけの「推し星」を作ってみてはいかがでしょうか?私自身、季節ごとにいくつかの推し星がありますが、この季節で挙げるとすれば、おうし座のアルデバランがそのひとつです。アルデバランは、東の空でオリオン座よりも先に姿を見せるV字型(写真では > )のヒアデス星団に重なって見えます。赤みを帯びた光が特徴的です。約65光年という宇宙的にはご近所ともいえる距離にあり、星としては人生の終盤に差しかかっていますが、それでも輝き続ける姿に心を惹かれ、つい応援したくなるのです。
星空に詳しくなくても、推し星をひとつ見つけると夜空への興味が少しずつ深まります。毎晩同じ場所で出会えたり、季節の移り変わりとともに見えなくなったり。また翌年に再会できるというサイクルも、どこか特別な感覚を与えてくれます。私たちが生きている間に推し星が消えることはまずありませんが、もしその死を目撃することがあれば、それは奇跡的な出来事と言えるでしょう。
星空を見上げる楽しさが広がると、観測可能な宇宙の広さ(約450億光年)や銀河群、天の川銀河、そして私たちの住む太陽系の存在を実感する機会にもなります。地球が自転し、公転しているという事実も、ただ知識としてではなく、体感的に感じられるようになるかもしれません。そして、そんな体験を通じて、人間や自分自身に対する視点が変わることもあるでしょう。
夜空に目を向け、自分だけの「推し星」を作ってみてください。それは、新たな楽しみと発見をもたらしてくれるかもしれません。
(画像は2024年12月5日に群馬県前橋市で撮影したものです、今晩12月14日は月がすぐ隣に輝いているため、位置は確認しやすいですが、星の色合いは見えづらいかもしれません)
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