ある患者さんから旅の報告を聞いて、旅の楽しみ方には大きく二つのタイプがあるように思いました。一つは、感覚を大切にするタイプ。もう一つは、目標達成を重視するタイプです。前者は、寺社仏閣を訪れた際など、その造形美を味わいながら、当時の風景や背景を想像して楽しみます。後者は、実際にその場所を訪れたという事実や、時間内に観光を終えたことに満足感を得ます。
もちろん、一人の人がどちらか一方に完全に属するわけではなく、両方の要素を持っていることが多いですが、どちらに重きを置くかは人それぞれ違うものです。旅を共にする際、この違いが時に衝突の原因となることもあるかもしれません。
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