先日の診察でのことです。ある患者さんが糖尿病内科に通い、血糖値を下げる薬の副作用について不満を抱いていました。「副作用があっても、薬を中断すると血糖値が上がってしまうので、服薬を続けるように」と医師から指示されたものの、納得できない様子でした。
その患者さんが甘いものをつい食べてしまうことを以前から聴いていたため、私は「ご自身の食事療法をもう一度振り返ってみましょう」と提案しました。「気をつけている」「〇〇を我慢している」などの話も出ましたが、私はその上で、やや厳しいかもしれませんが、こう伝えました。「最善は日々の工夫です。一度努力したからもう大丈夫、ということにはならないのです。」
自分の健康を改善するためには、やはり自分自身の努力が大きな要素です。もちろん、内科の先生も副作用に対して配慮をし、他の選択肢を提示していただけると良いと思いますが。
患者さんは、最初、私が不満をただ聞いてくれるものと思っていたようで少し戸惑った表情をしていました。しかし、診察の終わりには「今、自分にできること」に向き合おうとしてくれたように感じました。
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