連休が明けてふと鉢植えのアジサイを見ると、花や葉がしおれていました。どうやら水やりを忘れてしまったようで、負担をかけてしまったようです。慌てて水をあげると、少しずつ元気を取り戻してくれましたが、それでも季節が進めばやがて花は朽ちていくでしょう。
ふと、庭に目をやると、そこにもアジサイが咲いています。実を言うと、私はあまり庭木に水をやることはありません。ガーデニング好きの方には叱られてしまうかもしれませんが、それでも毎年、しっかりと花を咲かせてくれます。
ここで一つ、気づいたことがあります。
鉢植えのように人の手によって作られた環境では、少し手を抜くだけで植物の命が弱ってしまいます。一方、地植えのアジサイは、自然に近い環境の中で、自らの力で生き抜いているのです。
これは、私たち人間にも通じることかもしれません。
人工的に整えられた社会の中で、うまく適応できず、生きる力を失いかけたとき。そんなときこそ、より自然に近い環境の中で、自分本来の生命力を取り戻す機会が必要なのではないでしょうか。
鉢植えのアジサイも、花が終わったら庭に植え替えてあげようと思います。人の手から少し離れ、自然の力に委ねる。これも私が大切にしている「自然適応療法」のひとつです。
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