「熟睡信仰」にとらわれない

森田療法

「熟睡できなかった次の日は眠い、熟睡できればスッキリ起きられる」

そう信じている人は多いように思います。

けれど私自身は、熟睡できた翌日の午前中ほど、むしろ眠気を感じることがよくあります。

それでも、仕事の能率が落ちるわけではありません。体はまだ“回復モード”にあるだけで、活動を始めれば自然と調子が整っていきます。

睡眠を「一晩でリセットするもの」と考えると、少しの眠れなさが気になってしまい、

「今日は寝不足だからダメだ」と自分で制限をかけてしまいます。

けれど実際の身体はもっと柔軟です。多少眠くても、動き始めれば自然に目が覚めるし、

一日を通して調整する力を私たちは持っています。

もちろん、長距離走などの持久力を要する活動では、

慢性的な睡眠不足が粘り強さや集中力を落とすこともあります。

けれど、毎日を「最高のパフォーマンス」で生きる必要はありません。

むしろ、多少の眠気やだるさのある日を受け入れて生きる方が、人として自然です。

睡眠もまた、自然の流れの一部。

「眠れなかった」と悩むより、「今日はそういう日」と受け入れる心の柔らかさが、

翌日の行動力を支えるのだと思います。

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