来る 10月4日、第42回森田療法学会 で発表することになりました。今回の開催地は札幌です。北海道は意外にも森田療法が盛んな地域であり、これからの森田療法を担う田所先生が大会長を務め、「症状を取ろう取ろうは、徒労です」で知られる芹澤先生、ユーモアに富む山田先生が副大会長を務められます。
私の発表テーマは、
「育児中の女性に対する『生の欲望』活性化の試み ―森田療法と家族システムの視点を統合した逆説的介入―」
です。
内容は、次のようなケースを題材にしています。
- 自分の成長願望と子育ての両立
- 仕事のやりがいと収入のバランス
- 活発に動きたい気持ちと体力温存の必要性
こうしたバランスを「自分で何とか取ろう」と努力すればするほど、むしろ迷いや苦しみが増えてしまう――そんな経験をされた方は少なくないと思います。
本来、バランスとは人為的に作り出すものではなく、自然に保たれていくもの。その自然の摂理を体験できるよう、治療的介入をどのように行ったのかについて発表いたします。
札幌という会場の関係で、直接お聞きいただける方は限られるかもしれませんが、後日あらためて 学会参加記 や 第2回勉強会 の場などで概要をお伝えできればと思います。
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