不安と向き合う力を養う ~登山から学ぶ「あるがまま」~

森田療法

人生の中で不安を感じることは誰にでもあると思います。そんな時こそ、自分の状態、感覚、感情をできる限り「あるがまま」把握することが大切です。しかし、「現実を見るのが怖い」「放っておけば何とかなる」「誰かが助けてくれるはず」と、現状から目をそらしてしまうことも少なくありません。

このように、現実に向き合わないことで、誤った行動をとったり、起こる可能性の低い事態を過度に心配したり、不安にとらわれてしまう原因になります。

登山に学ぶ「不安への向き合い方」

この考え方は、登山時の遭難対策にも通じます。もし「道に迷ったかもしれない」と感じたら、まず立ち止まりましょう。そして、自分の現在地、進行方向、時間、自身の疲労度などを明確に整理します。状況を「あるがまま」把握することで、最小限のロスで登山道に戻れる可能性が高まります。

しかし、「不安だけど何とかなるだろう」「多分、大丈夫」と根拠のない楽観に頼ってしまうと、登山道からますます離れ、日没が迫り、体力を消耗し、最終的には遭難という危機に陥ることもあります。

日常生活でも役立つ「現実をあるがまま把握する習慣」

こうした遭難への備えは、日常生活でも活かせます。例えば、「今月は出費が多い気がする」と感じたら、漠然と悩むのではなく、実際に支出を計算してみましょう。現状を明確にすることで、無駄な出費を減らし、損害を最小限に抑えることができます。

このように、小さなことから「現実をあるがまま把握する習慣」を身につけることで、不安にとらわれず、困難な状況でも自分を助け出す行動を選択する力が養われます。そして、この力こそが、人生のさまざまな場面で遭難を防ぐための大きな武器となるのです。

まとめ

不安を感じたときは、立ち止まり、現実を「あるがまま」把握する習慣をつけましょう。登山の遭難対策と同じように、日常の困難も向き合えば、生き残るための方法が見えてきます。日々の生活の中で、「何かおかしい」と感じたら、一度立ち止まり、現実を「あるがまま」受け止めるように心がけましょう。

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